ユニゾンのENSEMBlog

「人と組織のマネジメント」にユニークな価値を提供し続ける企業
「株式会社ユニゾン」
マネジメント研修を事業のドメインに据える
同社の社長とスタッフたち(ときどき)とで綴るブログです。
頻度はそこそこ、中身は真面目にがモットーです。

NHKスペシャル

監督やコーチは“気づかせ屋”だ

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2週連続で放映されていた
NHKスペシャル「シリーズ ONの時代」を視た。

番組は“ON”、すなわち王貞治さんと長嶋茂雄さんへの
インタビューを軸に構成されていたのだが、その中で、
王さんが「監督やコーチは“気づかせ屋”だ」と話していた。

王さんが現役を引退して、最初に監督を務めたのは巨人軍。
当時の王監督は、選手たちを褒めることなどなかったそうだ。
そんな王さんが変わったのは、ダイエー(当時)の監督に就任してから。

決して強いとは言えないチームを預かり苦悩し続けた課程で、
王さんが得た教訓は、選手たちを“褒める”ことだったと言う。

なかなか勝てないチームには、負けることに慣れてしまう選手や、
自信を失ってしまう選手が出てくる。そんな彼らに、闘う意欲を
取り戻させるには、自分では気づいていない自分自身の美点を
気づかせてやるのが重要だ、そんな意味のことを王さんは語っていた。

“褒める”効用は、ビジネスの世界でも広く認知されるようになっている。
しかし、業績が低迷している時や先行きに対する展望が見えにくい時など、
組織の雰囲気が停滞している時に、部下たちを褒めるのは容易ではない。
逆にそんな時ほど、部下を叱咤激励してしまうリーダーが多いのだ。

何を隠そう、私もそんなリーダーの1人である。
“こんなに大変な時なのに、どうして?○○しないんだ!”
こんな風に部下を問い詰めたくなったことは数知れず。
実際にそうしてしまったことも一度や二度では済まない。
けれども振り返ってみれば、それで状況が好転したことはまずない。

「マネージャーやリーダーは“気づかせ屋”である」

自分自身が苦しい時こそ、リーダーには部下を褒めることが求められるのだ。
王さんの言葉を噛みしめて、自戒のために記憶しておくことにする。

ウラー!

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(連日のテレビネタで恐縮なのだが…)
昨日ご紹介したNHKスペシャル『沸騰都市』、
第2回目の今夜は『ロンドン』を取り上げていた。

新興都市の隆盛を追うという触れ込みにもかかわらず、
“なにゆえロンドン?”と疑問に思っていた私は、
かなりの世界音痴であったことを改めて思い知らされた。

現在のロンドンは、ロシア・インド・中国など新興国の資本や労働力を
広く受け入れ、産業革命以来と言われる好景気に沸いているのだそうだ。
このロンドンの繁栄を支えているキーファクターの一つとして、
番組がフォーカスしていたのがロシア資本の流入である。
なんと現在ロンドンで暮らすロシア人の数は25万人を超えるらしい。

ロシアと言えば、地理的には近くても心理的には遠い国という印象しか
持てないのが、昭和の価値観にどっぷりと浸かっている私の正直な感覚。
しかし、この国の影響力が日増しに高まっていることを身近にも感じる
ようになってきている。

私が以前在籍していた会社では、かの国の商品をローカライズして販売
しているし、現在私たちのお客様でもビジネスの主戦場がロシアであると
おっしゃる企業がちらほらある。ワールドワイドでビジネスを捉えれば、
今後さらにロシアの影響力は高まっていくのだろう。

同時にビジネスを離れてしまえば、やっぱりロシアは遠い国だとも感じる。
赤の広場で17年ぶりに実施されたという大規模な軍事パレードの様子を
伝える報道(5/9)からは、得体の知れない不安を覚えたのも事実。

「ウラー(万歳)!」大統領に向かって一斉に叫ぶ軍人たちがいるのも、
この国のもう一つの姿である。

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砂上の楼閣

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本日から NHKスペシャルの新シリーズ『沸騰都市』が始まった。
隆盛著しい主に新興国の都市を特集する今回のNHKスペシャル。
第1回目の今夜は、最近耳にすることが多くなった『ドバイ』を特集していた。

恥ずかしながら、私はこの都市がどこにあるのか正確には知らなかった。
ドバイはアラビア半島南東部に位置するアラブ首長国連邦の1首長国だそうな。
昨今世界中のマネーがなだれ込み空前の開発ラッシュが起きているらしい。

テレビを通して見えてきたドバイの姿はまさに未来都市。

人工的な超高層ビルが立ち並び、世界最大のショッピングモールや
超高級ホテルが富裕層の観光客を誘う。中でも目を引かれるのが、
地上800mの高さにもなるという世界最高層のビル「ブルジュ・ドバイ」。
ここが貧しい砂漠の町だったとは誰も想像できないような景観だ。

番組では、土地開発や不動産投機で殖財をもくろむディベロッパーたちの姿と、
開発ラッシュを支えるインドや中東の労働者たちの姿を対比させる。

「ブルジュ・ドバイ」の1フロアを“ウン十億”で買い取った不動産業者は、
そのフロアで仕事をするわけではない。さらに高値で転売するのが目的だからだ。
一方目がくらむような高所で作業する労働者たちの月収は3万円程度だという。
それでも母国で働くより遙かに高給が得られるのだそうだ。

マネーの力に引き寄せられる人々と、彼らの営みによって大きく姿を変える
ドバイという町。人間のあくなき欲望とそのパワーを目の当たりにしたとき、
その姿に浅ましさや嫌悪感を感じつつも、そのマネーの原理に支配された
世界に生きている自分自身に対しても疑問を投げかけざるを得ない。

テレビ画面に映し出された人口都市ドバイ。この町が“砂上の楼閣”のように
見えたのは、おそらく私だけではないだろう。

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すごいぞ!ジョー。

先日の NHKスペシャルで、
シアトル・マリナーズ 城島健司捕手を取り上げていた。

日本人キャッチャーとして初めてメジャーリーグに挑戦した城島。
打撃では一年目の松井選手を上回る好成績を収めたものの、
その一年は、試練に満ちたものだったようだ。

城島が特に苦しんだのが、配球に対する日米の価値観の違いである。
日本ではキャッチャーがピッチャーをリードして配球を決める。
しかし、アメリカではピッチャーが配球を決める常識があるらしい。

配球には絶対の自信を持つ城島だが、
開幕当初からピッチャーは、彼の出すサインに首を縦には振らない。

番組では、試行錯誤を重ねる城島の姿を追っていた。
そして、城島がチームに受け入れられるようになるまでの課程で、
私の印象に強く焼き付いた彼の姿がある。

まず、ピッチャーと正面から向き合って対話を重ねる姿。
「なぜ、あの時のサインを受け入れてくれなかったのか?」
納得がいくまで話し合う。そのときの姿勢が、また素晴らしい。
「僕はわからないから教えてほしい」とねばり強く対話を仕掛けたそうだ。

次に、勉強を怠らない姿。自分が出ていない試合や、
過去の試合をビデオで見て、配球を熱心に研究する姿には脱帽した。

さらに、勝利に対する執念、これを示し続ける姿が挙げられる。
ランナーに跳ね飛ばされながらもホームを守った(得点を与えなかった)後から、
チームメイトたちの城島に対する態度が変化してくる。

そして、私が最も感銘を受けたのは、
変化を受け入れながらも自分の信念は貫き通す彼の姿である。

シーズンも中盤を迎える頃から、城島のリードは進化する。
ピッチャーのプライドに配慮した配球を受け入れつつも、
ここぞという場面で自分の信念は曲げないのである。

これらはいずれも、優秀なビジネスリーダーにも通じる姿である。
きっと、城島は監督になっても超一流となるだろう。
すごいぞ!ジョー。
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(株)ユニゾン 堤幸政/河村亜紀 著

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