ユニゾンのENSEMBlog

「人と組織のマネジメント」にユニークな価値を提供し続ける企業
「株式会社ユニゾン」
マネジメント研修を事業のドメインに据える
同社の社長とスタッフたち(ときどき)とで綴るブログです。
頻度はそこそこ、中身は真面目にがモットーです。

KY

沈黙は禁

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「この人たちはどうして、こんなにも“ズケズケものを言う”のだろうか…」
米国の映画やドラマを見ていて、こんな風に思ったことはないだろうか?

私には、米国の映画やドラマの中で繰り広げられる
人間模様は“あけすけ”に感じられてならない。

恋人や夫婦、親子、友人といった親しい間柄においては言うまでもなく、
上司や部下、同僚、あるいは顧客といったオフィシャルな関係においても、
時には自分の感情に任せて罵詈雑言をぶちまける…。

もちろん、これは映画やドラマといった“作り物”の中の話ではある。
それでも私は、良くも悪くもこれが彼の国の文化なのだろうと思っている。

彼我を比べれば、たとえ“作り物”の中の話であっても、我が国は至って慎ましい。
物の本によれば、他言語に比べて日本語には、相手を罵る語彙が極めて少ないとか。
そんな言語を持つ国民性なのかもしれない。

昨今でも『KY』なる言葉が若者から支持されているなどいう話を見聞きするにつけ、
罵詈雑言は言うに及ばず、相手の感情はお構いなしに“ズケズケものを言う”
ことに対して不快感を抱く人々が、この国においては、いまだ大多数を占めて
いるように感じる。

しかしながら、昔ながらの『あうんの呼吸』を求めるだけでは、
この国のコミュニケーションも成立しにくくなってきている。
企業組織においては特にそうだ。

今の企業には、老いも若きも、男も女もいる。
彼、彼女たちが多様な価値観を持って、多様な働き方で企業に集う。
「言わなくてもわかるだろう」では、お互いの意思疎通はおぼつかない。

そこで、言葉を尽くすことの重要度が高まっていると思うのだ。
いや言葉だけではない。時と場合によっては、お互いの本音をさらし合う
ことすら求められているのかもしれない。

過去十数年来、我が国の企業マネジメント(主に、仕組みや制度)は、
多くの場合、米国を手本としてきたように思う。されど、私見ながら、
本音をぶつけ合う彼の国の文化を移入してきたとは思えない。

今、多くの企業組織が閉塞感にさいなまれている。
これは一つには、グローバル化の名の下に、米国企業のマネジメント手法を
採り入れて築いてきた仕組みや制度が、個人の自由闊達な発言を規制して
しまっている側面があるからなのではなかろうか。

これからの企業組織は、『沈黙は金、雄弁は銀』だけではうまくいかない。
好むと好まざるとにかかわらず、『沈黙は禁』とする(としているだろう)
彼らから、我々が学ぶべき点はまだまだあるように思う。

管理職は“勘”が命!

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『管理職は“勘”が命!』

こんなことを言ってしまうと多くの方から、
「今さら何を言い出すのか!“KKD(勘・経験・度胸)”で
 管理職が務まったのは、せいぜい昭和までじゃないのか?」
などと、お叱りを受けてしまうかもしれない。

もちろん、常日頃から“考えなし・行き当たりばったり”の“山勘”に
頼った意思決定を下すような管理職なら、私もごめん被りたい。

ここで言う“勘”を、敢えて定義しようとするならば、
主に私たちの目や耳から入ってくる情報以外の情報を掴む力、
乱暴に言ってしまえば、“空気を読む力”という表現が近いかもしれない。

この力が乏しい管理職を今風の言葉を借用すると、
さしずめ、『KY(空気が読めない)管理職』とでもなろうか。

ともかくも、この力を具体的に説明するのはなかなか難しい。
しかしながら、管理職に求められる力としての“勘”を考えてみると、
大体、次の3つの力にまとめることができると思う。

(1)ビジネスの勘[先の見通しを読む力]
   −例えば、先行きをいつも読み間違え、打つ手打つ手が
     ことごとく外れる管理職では責任など果たせない
        
(2)人間心理の勘[他人の感情を読む力]
   −例えば、管理職が一人ひとりの部下の感情に“音痴”では、
    組織を束ねることなど望むべくもない
    
(3)集団心理の勘[組織の感情を読む力]
   −例えば、職場全体がどんな雰囲気にあるのかを掴めなければ、
     文字通り“KY管理職”などと陰口を叩かれてしまう

これら3つの力は、本を読んだり、研修などを受けたりすることで、
セオリー自体は理解できると思う。されど、これらの力を実践の場で
遺憾なく発揮できるか、となると話は全く別だ。
だからこそ、管理職には“勘の良さ”が求められるとも言える。

管理職たる者、同じ“KY”でも、
『KY(勘が良い)管理職』と呼ばれたいものだ。

KY式日本語

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大修館書店社から『KY式日本語』という書籍が出版されるそうです。

私の愛読書(?)でもある明鏡国語辞典は大修館書店さんの辞書。
最近では『問題な日本語』がベストセラーとなったこともあって、
私の中では“日本語”に対する造詣が深い出版社の一つです。

それだけに今回出版される『KY式日本語』、おそらく“KY”などの
高校生言葉?にフォーカスを当てているだろうところが興味深いです。

ところで、いわゆる“隠語(仲間内だけで通用する言葉)”は、
どのような時代、どのような集団においてもあったと思います。

ただ、ここにきて高校生などから発生してくる新しい言葉の誕生や、
その普及スピードが著しく速まっているような気がします。

これは一つには、インフラの変容が大きな要因であるのでしょう。
現代は日常的にネットワークにつながる携帯電話という端末から、
膨大量の情報の受発信を行うことができます。

KYに代表されるような流行り言葉は、過去の口伝えで広がった
流行り言葉とは比べものにならないスピードで広がったのだろうと
想像されるのです。

このような新しい文化の担い手である今の若い世代が、
今後社会に出てきたときに、どんな新しい価値を創造するのか?
そんなことを考えると、楽しみでもあり、恐ろしくもあり…
急速に年をとった気になってしまう unison2でした。
ユニゾンの書籍


『はじめての管理職100問100答』

(株)ユニゾン 堤幸政/河村亜紀 著

明日香出版社

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