三連休、ニュースを見ていて驚いた。

Windowsの最新バージョン「VISTA」で一部の文字体が変わると言うのだ。
例えば、「辻」という文字。“しんにょう”の点は一つが一般的だと思うのだが、
これが二つの点の“しんにょう”に表示されると言う。

あるいは、葛飾区の「葛」の字。
この文字に含まれるカタカナの「ヒ」にあたる部分は、本来「L」で「人」を
囲んだような表記をするものの略字(文字の形を言葉で説明するのは難しい・・・)。

奈良県の葛城市は、パソコンの普及でこの略字が一般化されるとの判断から、
わざわざ正式な市名に変更した経緯があり、今回の事態に困惑しているらしい。
一方、字体を変更していない葛飾区は歓迎しているとか。
同様の事態は複数の字体でも生じるようだ。

いずれにせよ、このような事態は、「JIS2004」と呼ばれる規格を
「VISTA」が採用した結果発生したものであるとの報道であった。
この規格には、文科省の国語審議会が答申した内容が反映されているとのこと。

旧字体が正しい日本語である、とする国語審議会の答申も理解はできる。
パソコン上で、お客様の名前が正しく表記されないで困ったことも多い。
しかし、辻さんの“しんにょう”がすべて二つの点となってしまうのも困る。

たまさか、私には親しい「辻さん」が三人いるからである。
今さら、「正式には、点は一つですか?二つですか?」
と尋ねなければならないのだろうか・・・