■IP電話

IP電話を利用している職場が増えてきている。
実際に利用している人たちに話を聞いてみると、
相手の声が多少くぐもった感じに聞こえることがあると言う。

最近IP電話を導入したという職場で総務の仕事をしているAさん。
ある日の昼下がりに、営業課長から内線があった。

営業課長:「Aさん、俺のメシ作ってくれる?」
  Aさん:「は?課長、今なんておっしゃいました?」
営業課長:「だから、俺のメシ作ってくれるか、って
       言ってるんだけど・・・」
  Aさん:「課長、いつも外食じゃないですか!」
営業課長:「は?・・・」

課長のオーダーが「名刺」だったことに、Aさんが気づくのに
それほど時間はかからなかったそうだ。

■職場の怪談

某通信関連のIT企業。
セキュリティシステムのノウハウが高いことでも有名な会社である。
当然、自社のセキュリティ管理にも厳しく、
職場への入退出は専用のIDカードを利用して管理している。

この会社で一人の派遣社員が辞めることになった。
彼女は勤務態度がずば抜けて真面目であったということはないのだが、
契約期間中一日も休まず普通に出勤していたそうだ。

退職にあたって、総務担当者がIDカードの返却を求めると、
彼女は黙り込んでしまった。この会社では、IDカードを紛失した場合は
紛失届を提出した上で、仮のIDカードを発行してもらう。
そうしなければ、職場への入退出はできない(はずだった)。

担当者が「返却は、仮のIDカードでも結構ですよ」と言うと、
彼女はそれも持っていないと答える。担当者は、昨日か今日といった
ごく最近に、彼女がIDカードを紛失したのだろうと想像しながら、
「いつ紛失したのですか?」と尋ねた。
すると、彼女は申し訳なさそうに「半年前・・・」とつぶやいた。

この会社では、彼女がどのように入退出を繰り返していたのか、
総力を挙げて調査しているとのことである。


いずれも友人達の職場で実際にあった話である。