本日、入社式という企業が多く、今日は私たちが実施する新人研修はない。
我が社においても、久しぶりに講師たちが事務所に出てきた。
早速、各人が先週実施した新入社員研修の報告と情報交換を行った。

講師たちが最も多く口にしたのが、
「ここ数年と変わらず、今年も皆一様に素直である」というものだった。

「かつては、毎年必ず講師を困らせるような骨のある(?) 新入社員が、
 各社に一人はいたものなのに、近年は拍子抜けするほどにおとなしい。
 研修運営はスムースなのだが、少々心配になる。」と話す講師もいた。
なるほど、私が担当した研修にも同様の傾向はあったかもしれない。

ところで、私がその場で発言をしたのは、
「今年の新入社員たちはまごうことなき“ケータイ世代”である」
という話である。

私が担当するマナー全般も紹介した新入社員研修では、
インターネットの利用やメールのマナーに関する内容も扱う。

その際、新入社員からは、
「CCやBCCなどはケータイで使うことはないのですが、
 どのように使うのですか?」とか、
「ビジネスメールのやり取りはどれくらい行き来するんですか?
 (ケータイのメールは何回もやり取りしあうので)」
といった質問が飛んでくるケースが多かった。

彼らはケータイでのコミュニケーションが「当たり前」の世代である、
と強く感じていたので、他の講師陣にも紹介したのである。

すると比較的年配の講師から、
「あなたもケータイ世代でしょ?」という突っ込みが入った。

「いえいえ、私は“ポケベル世代です”。
 五十音を数字で表すことができる世代なんですよ!」
 私は“1122”ですよ!」
その講師が二の句を継げなかったのは言うまでもない。