「華麗なる一族」が先日最終回を迎えた。
最高瞬間視聴率が関西で44.9%、東京で35.5%ということで、
ご覧になっていた方も多いのではないだろうか。

ドラマの時代設定は1970年代の高度経済成長期。
主人公の木村拓哉さんが演じるのは製鉄会社の役員・万俵鉄平である。

記憶が定かではないが、鉄平の台詞に
「資源のないこの国では物を作ることでしか海外に対抗できない。
企業が夢を見られなくなったらこの国はどうなるのでしょうか?」
というのがあった。

この言葉が頭に残っている。

私は日本人として“日本のものづくり”に誇りを感じている。
昨今、「各国の技術力が飛躍的に向上してきている」
とのニュースをよく耳にする。私は勝手に日本の行く末を不安に感じていた。

しかし最近、米消費者団体専門誌「コンシューマー・リポート」が
発表した2007年型モデルの部門別ベストカーにおいて、日本車が10部門すべてを
独占したというニュース(ニューヨーク2/28共同通信)に接した。

鉄平の台詞にこのニュースを思い出し、
彼が志していたものは確かに当時の先達の心に宿っていたのではないか。
そして、40年近い時を経た今、現実のものとなっているではないか。
そのことに私の心は震えた。

心で強く思っていることは現実となる、とよく言われる。
夢は大きく、そして心に強く持っていたい!
鉄平の台詞と“日本のものづくり”にあらためて触発された私である。