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不況だからこそ、大活躍している人がいる。

と言っても、この人は現世の人ではない。
松下電器産業(現Panasonic)の創業者、松下幸之助氏である。

最近、書店のビジネス書コーナーで彼にまつわる本をよく見かける。
また書籍ばかりではなく、彼の講話を収めたCDやDVDの広告なども、
以前にも増して目にする機会が増えた気がする。

それらはいずれも、同じような宣伝の常套句で飾られている。
『こんな時(不況)だからこそ、松下幸之助に学ぼう!』

私も企業の人材教育事業に携わる者として、
彼の考え方や彼が遺した言葉をまったく知らないわけではない。
けれども、私は今まで、じっくりと彼の著作を読んだり、
彼の講話(録画・録音)に耳を傾けたりしたことはなかった。

なにを隠そう、私は彼を毛嫌いしていたのだ。

いや、“毛嫌い”と言う表現には少々語弊がある。
私が彼を遠ざけていたのには、それなりの理由があった。
そのわけを少しお話しさせていただくと…

私がユニゾンに入社した5年ほど前、
当社には60歳を越えた大ベテランの講師が複数名いた。
(うち何名かは今も現役で頑張っている)
当時、私はこの業界の門外漢である。
研修講師として私が独り立ちするには、
彼らの薫陶を受けなければならなかった。

当然、彼らからの薫陶よろしきを得て今の私がいるのではあるが、
中にはどうしても腑に落ちてこない御指南があったのも事実。
今から考えれば、腑に落ちてこなかった原因は明白だ。
それは、特定の先達との人間関係にあった。

そのような、あまり良好とは言えない人間関係において、
その先達が持ち出した松下幸之助氏の考え方や言葉が、
当時の私に素直に入ってくるはずもなく、それらは“単なる精神論”や
“かび臭い言葉”として私の印象に刻まれてしまったのだ。

そんな、まったく個人的な感情が邪魔をしてしまい、
私は彼と素直に向き合う機会を逸してしまったのだ。

時は流れ、私も自らが研修講師として独り立ちできるようになって、
今では、当時耳にした彼の言葉を受講者に紹介することすらある。
それでも、彼の著作を手に取ることにはためらいを感じていた。

しかし、そんな私にも好機がやってきたのだ。
彼が再び脚光を浴びている時だからこそ、彼に学んでみようと思い立った。
まずは、彼の代表的著作である『道をひらく』と、
『不況克服の知恵』と題されたCD講話集を早速購入してみた。

彼との再びの邂逅に、私は期待を膨らませている。