日頃私が感じている、優れた経営者やリーダーの方に
共通する特性をご紹介したい。
私感ではあるが、それは、“占い”を信じたり、頼ったりすることだ。

それまで私は、経営者のようなリーダーは、この上なくロジカル、且つ、
科学的な思考の元に決断をして、行動しているのだろうと想像していた。
しかし、幸いにもすばらしいリーダーの方々と出会う機会に恵まれて、
彼らの思考や行動を支えているのが、それだけではないことを知った。

そもそも、占いには様々な種類があるが、それらは何らかのデータや
経験に則った統計や確率だと言えなくもない。
そう考えれば、答えがない問題に始終対峙しているリーダー達にとって、
判断を下す際の1つの情報として占いが用いられるのも理解できる。

そういった面で捉えれば、占いを古来から行われているコンサルテーションの
一種だと考えることができる。
人は自分の意志や悩みを人に伝えようとする際に、そのコミュニケーション
によって、本当の己の思いに気付くことが多い。
とはいえ、一国一城の主ともなれば、そうそう簡単に他人に弱みを
見せる訳にもいかない孤独な立場であるため、占い師を、そして
彼らの知識を頼るのだと思う。

また、極限まで努力し、能力を高め、やり切った人物にとっては、
最後の決め手は本当に運命のような凡人には理解しがたい世界なの
かもしれない。