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朝が苦手な unison2 ではありますが、
研修講師の仕事をするようになってからと言うもの、
早起きにも耐えられる心身を持つに至っています。

早朝の電車で出かけることが多くなって驚いたのは、
「朝早くにこれほど多くのサラリーマンが出勤しているのか!」ということ。
最近では、5〜6時台の電車がラッシュのピーク時並みに混み合っていることも
珍しくありません。

その原因を想像すると、一つには時間差通勤(オフピーク通勤)や
他の人が出勤する前の時間を有効に利用して業務をこなすワークスタイルが
定着したことが挙げられそうです。

しかし私は、早朝の電車が混み合う最大の原因は「残業の禁止」によるもの
なのではないか?と想像していました。その想像を裏付けるかのように、
ここ半年ほどの間で種々のメディアに『早朝残業』なる言葉も登場しています。

以前、当ブログでご紹介した『残業に対する規制強化』。
この規制は「残業を減らす」というのが目的であるはずです。ところが、
「夜間の残業ができないので早朝に出勤する」という『早朝残業』が
浸透し始めているのかもしれません。

このような状況を見たり聞いたりするにつけ、
私は“日本のビジネスマンは責任感が強いんだなぁ”と痛感します。
与えられたミッションを完遂するためには、時間の有無に関係なく
責任を果たそうとする“きまじめ”なビジネスマンが多いのでしょう。

早起きする分、早く就寝し、健康的な生活リズムで過ごすのであれば
「早起きは三文の得」になるはずです。しかし、残業をしないから
仕事を家に持ち帰り就寝時間も以前と変わらないのに『早朝残業』を
するのであれば、「二束三文」で心身の健康を手放すことになりかねません。

『早朝残業』が増えている組織で「残業」の根本解決を図るには、
労働の質と量の再点検が必要なのだろうと思います。