先日、お会いしたお客様がこんなことをおっしゃっていた。
「入社して間もない女性が『結婚が決まったので退職します。
仕事にも向いていないですし。』と辞めてしまいました。
今時、寿退社も珍しいけれど、そんなに早く向き不向きを判断されても…」

かつての過剰なフェミニズムから一転して、明らかに昨今、働く女性に対する
社会の反応は変化してきた。
完全ではないけれど、女性も社会に出やすくなった今、今度は本当の意味で
女性が働くことを“当たり前”にすべき時期に来ていると感じる。

それには企業も政治も社会も、もう一歩前に踏み出す必要がある。
何より当の女性が、仕事を持ち、子どもも産み・育て、社会の一員としての
役割を担っていく意志を持たなければならない。
意志もなく、周りを動かすことなど到底無理である。

ましてや大学を卒業して、ただ横並びに就職し、嫌なことがあったとか、
向いていないからと言って、「寿退社します。」では、女性の社会進出を
切り開いてくれた諸先輩方に失礼である。

専業主婦が良いとかキャリアウーマンが良いとか言っている訳ではなく、
選択肢がある女性だからこそ、選択したからには責任を果たしたい。
少なくとも結婚や出産を自分の逃げ道にせず、自分の選らんだ道として
それぞれの責任を全うしていきたい。

そして、当たり前に仕事を持つ女性が出産できる社会にしたい。