携帯電話の話。
気がつけば二年半、同じ端末を使い続けている。
最近ではバッテリーの消耗が早く ACアダプタが手放せない。
出張時には不便を感じることも多くなってきたので、
思い切って買い替えることにした。

週末うだるような暑さの中、
まずは某通信キャリアのショップをのぞいてみた。
様々な端末が陳列されているのだが、肝心の値段表示がない。
誰かを捕まえようにも一人として暇そうな店員さんがいないので、
仕方なくオープンしたばかりのヤマダ電機LAVIに移動。

そこで、同キャリアのユニフォームを着た店員さんを捕まえた。
彼の話を聞いてビックリ!どうやら今、端末は月賦払いが主流らしい。
しかも、その料金のわかりづらいことときたら半端ではない。

「なになに、継続利用期間によって端末の分割料金から割引が入る?
 でも、通話料金が割引料金に満たないと割引料金が適用されない?
 一括払いもできるけど、結果的には分割払いの方が割安になる?」
 
彼の説明はわかりやすかったが、この料金体系は複雑怪奇に尽きる。
どうも、「番号ポータビリティ」が導入されてから端末の価格に
大きな異変が起こっていたようだ。私が理解したところでは、
他通信キャリアからの乗り替え組には手厚く、長く利用している
ユーザーには配慮が少ない料金体系に思えた。

今のキャリアを利用して6年くらいになる。
たいしたアフターサービスを受けているという感覚もないままで、
毎月一万円近くを支払い続けていることを考えたら、なにやら
無性に腹が立ってきたので、結局買い替えはペンディングとした。

昨今のケータイ事情に通じていなかったことを反省しながら、
こちらから積極的に情報を集めなければ損をする時代である
ということをあらためて実感した出来事であった。