先日、築地市場が豊洲に移転することをうけ、
テレビで豊洲の町を特集していた。

「向こう三軒両隣」
インタビューを受けていた長屋の奥様達が言っていた。
近年の都心では珍しい、“ご近所づきあい”のある町だ。

そんな豊洲も、都市開発のため長屋は取り壊され、
替わりに超高層ビルが建つ。

私が幼少の頃育った町は、ご近所の方々はほとんど
顔見知りで、挨拶が大変なほどであった。
今思えば、そういった環境だからこそ危険も少なく、
外で思い切り遊べたのだ。

豊洲の子どももまた、楽しそうに外で遊んでいた。

どんな町でも単に“ご近所づきあい”がなくなり、
互いに顔が見えなくなれば、子ども達だけでなく、
大人も安心して暮らせない町になってしまう。

しかし最近、企業活動を通じた、地域の防犯活動が
活発になっている。

防犯ステッカーを貼付して走っている営業車や
社員の朝夕のパトロールなど、見かける機会が多くなった。

古き良き“ご近所づきあい”が減少するのは、淋しいけれど、
今後増えるであろう、地域に根付く各企業による
“新しいご近所づきあい”は楽しみである。