合議を是とし、責任の所在を明確にしたがらない。
そんな日本企業の特色を揶揄した言葉に、
「会議三悪(かいぎさんあく)」というのがあります。

「会して議せず、議して決せず、決して行わず」。

すべての会議が物事を決する場とするならば、
会議三悪は多くの組織にはびこっているはずです。

しかし、会議イコール意思決定を下す場、とは限りません。

代表的なものが、大方の組織で行われているであろう、
関係者の情報共有や整合を目的とした会議。

すなわち、その大半が、
「関係者全員が“なんとなく”一つの方向に向いている」
という雰囲気を醸成するために実施される会議です。
実際、そのために多くの時間を費やしている組織は少なくありません。

そう言えば、会議三悪に、
もう一つの“悪”が付いた会議四悪なるものも存在します。

「行って責任取らず」。
そんなリーダーが会議の時間を増やしているのかもしれません。