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先日、とある組織でリーダー研修を行った際に、
受講者のお一人から「部下がヒステリックで困っている…」
というご相談を頂きました。

ご本人が相当お悩みのご様子でしたので、
じっくりと話を聴いて、いざ私の所感を述べようとした時です。

その方の部下が、なぜヒステリックになってしまうのか、
理解できるような気がしました。

講師としての私が、一言二言発するかしないかのタイミングで、
その方が私の話を遮るのです。これは研修中にも見受けられた傾向でした。
他の受講者が彼に対して意見を述べようとすると、その方の話に耳を傾ける
ことなく、即座に「いや…」「ただ…」「でも…」と話を遮るのです。

彼には他人の話を聞かない、自分は正しいと主張する傾向が、
強く表れていたのです。これほどまでに自己主張が強く、
同じ管理職の同僚たちの話も聞かないのですから、
そんな彼が部下の話を聞くよしもなく…。

『せめて相手の話を終わるまで聞いて、
 最初は嘘でもいいから“肯定の相づち”で受けてあげて下さい。
 それだけで、部下のヒステリーは解消するはずです!』
と、口酸っぱくお伝えしておきました。

もちろん、研修で指摘されたからと言って、
彼のこのような癖が、数日で変化するとは思えません。
それでも、意識をしなければ何も始まりません。

“部下がそのような状態にあるのは、自分のどこに問題があるのか?”
という意識を忘れずに持っていただければ、と願うばかりです。