ユニゾンのENSEMBlog

「人と組織のマネジメント」にユニークな価値を提供し続ける企業
「株式会社ユニゾン」
マネジメント研修を事業のドメインに据える
同社の社長とスタッフたち(ときどき)とで綴るブログです。
頻度はそこそこ、中身は真面目にがモットーです。

訪問販売

クロージングをしない営業マン

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前回のジャブ・クロージングに引き続いて、
今回も営業マンのクロージングに関して。

世の中には、お客様に「買って下さい!」などとクロージングを迫ってはならない、
という教育を受けている営業マンがいる。
その多くは、一般消費者を対象に訪問販売をかける営業マンである。

企業のコンプライアンス違反に対する世間の目が厳しさを増す昨今、
特定商取引法(いわゆる訪問販売法)に抵触しないよう自衛措置を講じる
企業が増えている。無論“詐欺まがい”“押し売り”に類する営業活動に対しては、
厳しい姿勢で臨むべきであろう。

しかし先日、この(クロージングをしてはならないという)傾向がすべての
営業マンに浸透してしまうのではないか?という危惧を抱くような話を聞いた。

営業研修のご提案にお邪魔したとある販売会社で、
「今後、営業マンに注文書を持ち歩かせてはならない」という方針が
打ち出されたと言うのだ。ちなみに、この会社のお客様はすべて法人である。

詳しくお話を伺ってみると、来年施行が予定されている
“日本版SOX(内部統制)法”を見越しての動きとのこと。
つまり、営業マンがお客様に対してきちんと説明責任を果たしているか?、
見積書を提出しているか?、提案の内容をお客様は理解しているか?などの
営業プロセスを、会社としてしっかりと残していかなければならなくなってくる
らしいのだ。注文書を持ち歩かせないのは、空売りを防止する意味もある。

時代の要請としては十分理解できる。
けれども「今すぐ欲しい!」と言っているお客様に対して、
「説明が終わってないのでまだ買わないで下さい!」などと営業マンが
言わなければならなくなるとしたら、いささか滑稽な話ではある。

気になるチラシ

自宅の郵便受けには様々なチラシが投げ込まれます。

大半は、一瞥すらせずに古紙の束行きとなるので困りものですが、
中には、思わず目を引かれるチラシがあります。

例えば、しばしばポスティングされる不動産会社のチラシ。

“○○駅のマンションにお住まいの方へ
 徒歩5分以内の物件を探しています!”

家を売る気がないにもかかわらず、つい読んでしまいます。
我が家が、このチラシの条件にズバリ“はまる”からでしょう。

さらに、このチラシの中身が興味深い。
代表的な文面は大体以下のような内容です。

“△△県で建設会社を営むAさんご夫婦が
 ○○駅付近のマンションをお探しです。

 Aさんは、ご子息の東京転勤に伴って、
 ご子息のご家族がお住まいになるお部屋と、
 Aさんご夫婦が、週末お孫さんの顔を見るために滞在する
 セカンドハウスとして利用できるお部屋を探しています。”
 
と、なにやらセレブな雰囲気の漂うストーリー。
そんな話があるのか?と思いつつも何となくリアリティを感じる。

そしてチラシの後段には、具体的な部屋の広さやタイプ、
入居希望の時期などの条件が明示され、極めつきは、

“Aさんは、条件に合うお部屋があれば市価より高くても構わない、
 とおっしゃっています”

との注釈とともに、
確かに市価より高い買取希望価格が掲載されています。
もし、少しでも家を手放す気がある住民がこれを読んだら、
グラッと来てしまうであろう、魅力的なチラシに思えます。

今、一般個人宅の訪問販売に携わる営業マンは大変な苦労をしています。
ポスティングにも色々と頭を使っているのでしょう。このチラシには、
効果的なポスティングのヒントが含まれているのかもしれません。
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