なにかと話題の東国原知事。
思い起こせば過去から話題には事欠かない方だったような
気もするが、知事に当選してからもそれは変わらないようだ。

例に漏れず、私も彼の言動で気付いたことがあったので、
取り上げてみたい。

もちろん、私は政治は良く解らないので、彼の政治手腕や
マニフェストについてではない。ニュースや情報番組で
取り上げられている、彼の言葉についてである。

鳥インフルエンザの騒動勃発の際、対応を始めた彼は
即座に消費者に向かって『安心・安全』と連呼し始めた。
かたや、職員に向かっては『ピンチをチャンスに!』である。
人前に立てば『安心・安全』『ピンチをチャンス』の繰り返し。

我々の各種研修において、“伝える技術”の一つとして、
「“断言・強調・反復”が重要。」
ということを取り上げる場合がある。
端的な言葉で繰り返すことは、メッセージングする際、
非常に有効である。

今回の東国原知事はこれを実践し、かなりの効果を上げた。
(もちろん我々の研修を受けていただいた訳ではないが。)
鳥インフルエンザの対応については、“宮崎モデル”と言われる
ほどだそうだ。
加えて私のような宮崎に対して知識の少なかった人間が、
「宮崎は地鶏が名産」と記憶したのだ。
まさしくピンチをチャンスに変えている。

人に物事を伝えるということは、非常に難しい。
悩んでいる人が多いのか、様々なハウツー本やスキル特集
などが、世には氾濫している。
しかし、このような基本を忠実に、まじめに実践する
ことは、とても有効だと改めて感じた。

私も各種研修において、基本を大切にしていきたい。