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仕掛人・藤枝梅安
『仕掛人・藤枝梅安』シリーズにはまっている。

『仕掛人・藤枝梅安』は、
『鬼平犯科帳』『剣客商売』と並び称される
池波正太郎さんの代表作である。

私は少し前まで、池波正太郎さんの作品を、
司馬遼太郎・藤沢周平、両氏の作品と同様に、
単なる“オヤジ本”と敬遠してきた。

私も正真正銘の“オヤジ”になったということだろう。
ここ最近は、彼らの作品に傾倒している。
中でも池波正太郎さんの作品は、理屈抜きで楽しめるものが多い。

こと『仕掛人・藤枝梅安』シリーズは面白いの一言に尽きる。

この“面白い”と感じる理由を求めることは野暮なのであろうが、
その理由を敢えて挙げるなら、それは『仕掛人・藤枝梅安』に
ハードボイルドの要素がふんだんに盛り込まれているからだと思う。

ハードボイルドとはなんぞや?などいう難しいことは抜きにして、
“殺し”を裏稼業にする梅安が男(人間)として苦悩する姿や、
魅力的な相棒たちとの会話、酒・料理・道具(+女性)の描写、
いずれも、これぞハードボイルド!と感じさせてくれるのだ。

昔、私が“オヤジ本”と敬遠していたこの本を、
夢中になって読んでいたオヤジ様を何人も見かけたことがある。
一見くたびれたサラリーマンという風体の彼ら先輩オヤジ様も、
“梅安”に男としての自分の生き方を重ねていたに違いない。

そんなオヤジの諸先輩方へ。
その節は、皆様に勝手な印象を抱いてしまい大変失礼しました。
私もやっと皆様に追いつくことができるようになりました。
『仕掛人・藤枝梅安』シリーズは、すごく面白いです。