ユニゾンのENSEMBlog

「人と組織のマネジメント」にユニークな価値を提供し続ける企業
「株式会社ユニゾン」
マネジメント研修を事業のドメインに据える
同社の社長とスタッフたち(ときどき)とで綴るブログです。
頻度はそこそこ、中身は真面目にがモットーです。

若者

“若者のクルマ離れ”を考える

【PR】『はじめての管理職100問100答』こちらから購入できます!【PR】

国内で自動車が売れない。
これは、昨今の製造業不況に拠るものばかりではない。
実はそれ以前から、国内販売は苦戦が続いていると聞く。

その要因として挙げられているのが、“若者のクルマ離れ”である。

バブルの絶頂期に青春時代を過ごした私などからすれば、
ちょっと想像ができない若者たちの価値観の変化である。
当時の私(を含めた多くの若者)はクルマに夢中だった。
いいクルマに乗りたい、いいクルマで彼女とドライブしたい、
などと無邪気に思っていたりしたものだ。

そんな私たちを現代の若者たちが見たら、
“なんと脳天気な…”と思ったに違いないであろう。

それはさておいても、
クルマに興味を示さない若者が増えているというこの傾向は、
生活基盤を都市圏に置いている若者たちに、特に顕著であるらしい。

さもありなんと思う。極論すれば、都市圏で生活している限り、
クルマがなければ生活に支障をきたすなどいうことは一切ない。
かてて加えて、とにかくクルマは金食い虫だ。

種々の税金、保険代、燃料代、維持費、駐車場代…、
たとえ動かしていなくても多額の経費がかかる。
若者たちに限らず、堅実な考えを持っている人ならば、
都会でクルマを所有しようなどとは考えないと言っても良いと思う。

だから私は、“若者のクルマ離れ”などいう報道を見聞きしても、
彼らの見識に感心こそすれ、そのことを嘆くようなことはなかった。
財布にも環境にも良いのだから、これも現代の価値観だろう…と。

ところが…、これがどうやら良いことばかりでもないらしい。

昨今、複数の企業の人事担当者から同じようなぼやきを聞いた。
「ウチは車がないと仕事にならないのに、
 免許を持っていない新入社員が増えているんですよ…」

都市圏とは言え、自動車がなければ仕事にならないビジネスは結構ある。
多くは、ルートセールスやサービスエンジニアといった顧客接点活動を
行う仕事だ。学生もそのことを承知の上で志望したはずなのに…と、
人事担当者たちは首をひねっている。

それでも大半の学生たちは、卒業までには免許を取得するそうだ。
しかし、中には「仕事で必要な資格なのだから、免許取得費用は
会社で負担して欲しい」と真顔で迫る学生もいるのだそうだ。

また免許は持っていたとしてもペーパードライバー比率が高く、
現場に配属する前に新人を自動車教習所に通わせている会社や、
運転技能が未熟な若手が増えて事故が多発しているなどいう会社もある。
このような企業の負担は、決して軽いものではない。

自動車の運転技能も、語学や各種技能と同様だと考えれば、
本来、自らの負担・自らの責任で習得すべきだと私は思う。

さりながら、一方で私は、昨今の若手社員の間には
“仕事で必要な能力を開発するための負担は企業が負うべき”
という価値観が広がりつつあるとも感じている。
昨今の経済状況下でその傾向にブレーキがかかってきてはいるものの、
若い世代の価値観は侮れない。“若者のクルマ離れ”も然りである。

彼ら若い世代の価値観を敏感に察知して、いち早く、自社の経営に
具現化できることが、企業生き残りの条件の一つになるかもしれない。

当世バイト事情

【PR】『はじめての管理職100問100答』こちらから購入できます!【PR】

昨晩、テレビ東京系列で放映されていた『ガイアの夜明け』で、
外食チェーンの人手不足の問題が取り上げられていた。

先日このブログでも触れたのだが、
外食チェーンの採用難は想像以上の状況らしい。
とにかく、アルバイトが集まらないのだそうだ。

番組ではその原因の一つに、今どきの若者気質を挙げていた。
いわく、今日日この国の若者は“キツイ”イメージがある外食チェーンでの
アルバイトを敬遠する傾向があるとのこと。
そして、彼らに取って代わりつつあるのが外国人労働者やシニア世代の労働力。
私たちの身近な所でも、珍しくない光景だ。

そんな映像を見ていて疑問に思ったことがある。
今どきの若者はどんなアルバイトをしているのだろうか?

学生時代に自分や友人が、どんなアルバイトをしていたかを思い返してみると、
スーパー、喫茶店、コンビニ、ラーメン屋、居酒屋、スポーツ用品店…など、
接客を伴うお店でのアルバイトが定番だった。
時給は決して高くはなかったが、それが当たり前の選択だった気がする。
現代はもっと割の良いアルバイトが存在するのだろうか?

そんな話をスタッフたちとしていて気になったのが、
「最近の若者は、あまりバイトをしないのかも…」という意見。確かに、
裕福になった日本の多くの家庭では、子供が大学生になったからと言って、
自活を強要する親は少ないのかもしれない。加えて、お金を使わないでも
暇を埋めるだけの手立てが、現代の若者にはたくさんあるのかもしれない。

いずれにしても、今どきの若者のバイト事情はとても気になる。
ご存じの方がいらっしゃれば、是非教えて下さい。

大切な自分

私は通勤時間帯の電車に乗り込もうとしていました。

ドアが開きかけた時、後ろからスッと手が伸びてきて、
私を含めた何人かが押しのけられてしまいました。

降車する人などお構いなし、
彼は唯一の空席をめがけ一目散に駆け込みました。

座席を確保した彼には、悪びれる様子など微塵もありません。
脚を前に放り出し、おもむろに参考書を取り出しました。
高校は試験期間に入っているのでしょうか、
彼は一心不乱に参考書に見入っていました。

ところが、彼などはまだまだ可愛いレベルのようです。

電車内で冷やし中華にタレをかけて食べている女性がいた。
まわりにタレが飛ばないかとヒヤヒヤした。
というコラムが読売新聞に掲載されていたそうです。

ここまでくると、自分のことしか考えられないわがままな人
という解釈では釈然としません。
そのような御仁には、まるで他人が見えていないのでしょう。

かような手合いとは、関わり合いにはなりたくないものです。
ユニゾンの書籍


『はじめての管理職100問100答』

(株)ユニゾン 堤幸政/河村亜紀 著

明日香出版社

QRコード
QRコード
最近のコメント
twitter