ユニゾンのENSEMBlog

「人と組織のマネジメント」にユニークな価値を提供し続ける企業
「株式会社ユニゾン」
マネジメント研修を事業のドメインに据える
同社の社長とスタッフたち(ときどき)とで綴るブログです。
頻度はそこそこ、中身は真面目にがモットーです。

若手

これ書けますか?

先日(2/16)日経新聞の夕刊に、
漢字が苦手な若手ビジネスパーソンが目立っている、
という記事が掲載されていた。

危機感を持った企業などでは、若手社員に新聞記事の要約や日報を
手書きさせることで、彼らの漢字力や文章力を高めようとしている
ところも出てきているらしい。

漢字が苦手なのは若手ビジネスパーソンに限ったことではない、
というのが私たちのマネージャー研修においても散見される。
例えば…以下()内の漢字は書けるだろうか?

・職場に(きんちょうかん)が足りない
・リーダーとしての人間的な(みりょく)がある
・権限を(いじょう)する
・部下の話を(けいちょう)する
・方針を(さくてい)する続きを読む

やっぱり新聞くらいは読まないと

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「最近の若手は新聞すら読まないんですよ…」

企業の人事担当者やマネージャー方と話をしていると、
こんな話が出てくることがある。この手の話が出てくるのは、
おおかたの場合、若手の勉強不足を嘆いてのことである。

新聞を読まないから勉強が足りないと断じるのは、
少々短絡に過ぎる観が否めないものの、私個人の意見としても、
少なくとも外部の人と接する仕事をしているビジネスパーソン方、
特に営業マン方は、やはり新聞くらいは読んでいてほしいと思う。

前記の人事担当者やマネージャー方によると、
昨今の若手社員に「なぜ、新聞を読まないのか?」と尋ねると、
「必要な情報はネットを通じて手に入れることができるから」
との答えが返ってくることが多いそうだ。

確かにインターネット環境があれば、
必要な情報を必要な時に、簡単に手に入れることができる。
ネットで検索することに比べれば、新聞を読むという行為は、
自分にとって有用かどうかもわからない情報を探すようなもの。

しかも、指先をインクで汚しながら扱いづらい大きな紙の束を
めくりめくりの作業である。またニュースの即時性という点でも、
新聞はテレビやネットなどに劣る。合理主義の若手からすれば、
新聞を読むことなど酔狂な行為にしか映らないのかもしれない。

されど新聞からは、新聞ならではの情報が得られることも多いのだ。
端的に言ってしまえば、新聞が究極の“プッシュ型メディア”で
あるがゆえに得られる情報もあるということだ。

ネットのような“プル型メディア”からは手に入れにくい、
普段の自分が無意識に、あるいは潜在的に欲している情報を
手に入れることができるのが新聞というメディアの美点である。

また、実利に結びつく情報にも新聞ならではのものがある。
私自身は、新聞から得た顧客企業や顧客の業界に関する情報、
各社の人事情報や求人情報、社告などの公告、顧客企業の広告、
書評や書籍の広告などを、営業活動上の情報源として活用している。

けれども私は、前記のような理由から、世のビジネスパーソン方に
「新聞くらいは読んでもらいたい」と願うものではない。最も大きな理由は、
影響力の大きいビジネスパーソンの大半が新聞を読んでいるからである。

影響力の大きい…などと言うのは、何も有名企業のトップや
優秀なビジネスリーダーのことだけを言っているのではない。
例えば、世の営業マンがごく普通に接しているビジネスパーソン、特に
総務や人事といったスタッフの過半は新聞を読んでいると思った方が良い。

多くのビジネスパーソンと共有できる情報を提供しているのが新聞なのだ。

実際、“営業マンなら日経新聞に載っている情報くらいは知っていて当然…”と
営業先の相手がこのように思っていること(新聞の情報)を知らないばかりに、
顧客からの信頼を失したり、出禁(出入り禁止)を食らったりした営業マン
(もちろん、そのことだけが理由ではあるまいが)の話を聞くことすらあるのだ。

新聞を読むのに要する時間など高がしれている。
たかだか10分にも満たない時間を惜しんで(あるいは面倒くさがって)、
貴重なビジネスチャンスを逃すのはあまりにもったいない。

少なくとも営業マン(若手に限らず)には毎日、
日経新聞に目を通すくらいのことはしておいてもらいたいものである。

若手のスーツはスリムなパンツ

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スリムなスーツを身に纏う若手ビジネスマンはかっこいい。
中年の域に足を踏み入れたオジサンのやっかみである。

彼らのビジネススーツは細身でパンツはノータックが定石。
私が20代の頃、ノータックパンツのスーツスタイルはオヤジの証だった。
駆け出しのビジネスマンだった私はツータックパンツのスーツスタイル。
その前の世代はタックが入ったパンツスタイルがオヤジ世代の定番だったらしい。
まさに時代は巡るのである。

研修のトレンドも然り。
10年ほど前まで主流だった泊まり込みでの合宿研修や、忍耐力を鍛える
(と銘打たれた)研修などは、ここしばらく影を潜めていた。
取って代わったのは、ロジカルかつスマートな研修。論理的に納得感の高い
スキル研修や MBA のようなブランドイメージの高い研修に人気が集まっていた。

ところが、この流れが変わってきているように感じる。
昨年あたりから、精神力や忍耐力を鍛えることを狙って自衛隊への体験入隊を
自社の研修に取り入れる企業やウェットなヒューマンスキルの強化を目的とする
研修を実施する企業、取りやめていた懇親会セットの泊まり込み研修を復活させる
企業が増えてきているのである。

研修の流行は企業の業績状態に大きく左右されるので一概には言えないが、
“人の世は流行り廃りの繰り返しである”
“流行は振り子のようなものである”という傾向があるのかもしれない。

無論、このような言葉を引き合いに出すまでもなく、
時代の雰囲気が求める流行は“いつか来た道”を再び進むことがある。
これは、いくつかの事例で歴史が証明するところだ。

ところで返す返すも残念なのは、あの20代のスリムな頃に
ノータックパンツのスリムなスーツが流行っていなかったことである。

言われたことしかやらない

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現場のリーダーたちに若手部下に対する悩みを聞いてみると、
十中八九が「言われたことしかやらない」と答える。

「言ったことをやってくれる若手がいるなんて素晴らしいじゃないか!」
とおっしゃる方もいるかもしれない。けれども、今どきの若手部下たちに
“自発性を持って仕事に取り組んで欲しい”と切望するリーダーは実に多くいるのである。

“今どきの若手が、なぜ言われたことしかやらないのか?”と問われれば、
当て推量でいくつかの原因は挙げられるであろう。例えば、

「彼らは現在に至るまで“与えられる”ことに慣れきってしまっている
 ので、仕事は与えられるものであると認識している」とか、

「彼らにとって仕事は単に“報酬を得る手段”に過ぎないので、進んで
 必要以上の業務をやろうとはしない」とか、

「彼らは“自他共に個人を尊重する意識が高い”ので、他人(上司・同僚)
 の邪魔にならないよう、自分のことだけをしっかりやっていれば良いと
 考えている」など。

評論家風に言わせれば、
今どきの若手には上記のような傾向もあるのかもしれない。
しかし、かようなことをぼやいていても仕方がないのである。

彼らが「言われたこと以上のことをする、あるいは、言われる前にする」
ようになるには“リーダー自身が意識して取り組まなければならないこと”に
焦点を合わせるべきであろう。

「若手部下が言われたことしかやらない」
と悩むリーダーはおしなべて、彼らに対する指示や指導が多い。
彼らにじっくりと考えさせることも必要なのに、つい口を出してしまう。

若手にすればリーダーが懇切丁寧に指示や指導をしてくれるので、
自分で考える必要もない。自分で考え行動して下手に怒られるのであれば、
黙って指示や指導に従った方が楽だし効率的である。

このような悩みを持っているリーダー方には一度、
自分と若手部下との対話の様子を客観的に俯瞰してみることをお勧めする。
“若手に相づち打たせて、自分が9割しゃべっていた”などということが
発見できるかもしれない。

若手サラリーマン模様

昨夜は元の同僚6人で夜の情報交換会。
元同僚たちも外資系ITベンダーのセールスや、人派企業のOL、
教員を目指して失業中など、今やっていることは様々。

お酒も進んでくると、メインの肴は仕事や会社の話になる。
「転職は考えているけど、二年はやってみようと思う」
「不出来な上司のスケープゴートにされそうだ」
「うちの上司は喜びのツボを押すのがうまい」
「評価してるなら、もっと給料上げてくれ」等々。

かなりくたびれたサラリーマンの宴会のようになっている。
(20代半ば〜30代後半のメンツなんですけどね)
気がつけば、5時間超も居座っていました。

話が少しもまとまらない宴会で、皆が一様にうなずいたのは
「やっぱり、やりがいのある仕事がしたい」
「会社というのは理不尽なところだ」
ということ。

会社と個人、その相容れない理不尽さの中で、
触媒として機能する存在(尊敬できる人だとか、会社の夢とか
ロマンとか、やりがいとか)が重要なんだな、
そんなことをグルグル考えながら家路に着いたのでした。

おかげで掲載用の写真を撮るのを忘れてしまいました。
みなさん、ごめんなさい。またやりましょう。
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(株)ユニゾン 堤幸政/河村亜紀 著

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