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『組織とは、共通目標達成のため、
 有機的な活動を行う人間集団である』

世に様々な組織論がある中で、
私たちユニゾンは“組織”をこのように定義している。

種々の研修において私たちは、この定義を持ち出すことがあるのだが、
前段の“共通目標達成のため”に異論を挟む受講者はいない。

一方で“有機的な活動”という表現には、ピンとこない方も多いようだ。
「“有機的な”という表現にはどんな意味があるのですか?」
などいう質問が、担当講師に投げかけられることもある。

私たちは、この“有機的”という表現に、
『結びつく・協力し合う・こすれ合う』という3つの意味を言外に込めている。
先の2つ『結びつく・協力し合う』は、イメージしやすいと思う。
問題?は、『こすれ合う』である。

ひとまとまりの組織(例えば、企業組織)は、
様々な役割と責任を担う組織と、そこに集う様々な人間の集合体である。

それぞれの組織が担う役割と責任は異なり、その組織に属する個人の
役割と責任(加えてパーソナリティ)が異なる以上、たとえ同じ組織の
構成員であっても、お互いの主張が重なることばかりではない。
むしろ、意見が対立することの方が多いはずだ。

その際に意見の対立を避けたり、長いものに巻かれたりしようとする
集団性格を有する組織が、こすれ合わない組織だ。

他方、こすれ合う組織では、共通目標を達成するために、あるいは、
自らの役割と責任を果たすために、同じ組織の仲間たちとぶつかる。
そこには当然、精神的・肉体的な衝突や摩擦が生ずる。
こすれ合って、熱を帯びるのである。

組織には、この“熱(熱さ)”が不可欠であるというのが、
“有機的”という言葉に込めた私たちの想いなのだ。

近頃よく見かける『コンフリクト・マネジメント』
(衝突や対立を組織の活力につなげるマネジメント)なる言葉は、
まさに、我々が言うところの“有機的な活動”を表現してくれている。