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私が社会に出たばかりの頃、背広姿のビジネスマンのほとんどは、
自社の社章を上着のラペルに付けていた。かく言う私もそうであった。
社章を紛失してしまい、始末書を書いたなどいう苦い思い出もある。
もちろん、今でも社章を付けたビジネスパーソンは存在する。
私の印象では、長い歴史を持っている大手企業や金融業界、
特に銀行や生保にお勤めの方に社章を付けている方が多いと感じる。
それでも往時に比べれば、現在は圧倒的に“社章なし”が優勢だ。
いつの頃からだろう、社章を付けたビジネスパーソンが減ったのは…
まったく個人的な見解だが、その時期はバブル崩壊後に重なると思う。
日本企業の多くがリストラを進める課程で、
年功序列や終身雇用といった価値観は雇用者から失われていった。
そして、自分が勤める会社に対するプライドやロイヤリティも低下した。
経営側の姿勢も変化した。
自社に対して高いロイヤリティを有する人材よりも、
自社に対するロイヤリティは低くても高い成果をコミットしてくれる、
そんな会社にしがみつかない人材を求めた。
そんな時世がしばらく続き、社章を付けたビジネスマンは少なくなった。
その間に女性の社会進出が進んだこと(女性の上着には、男性の背広の
ラペルに付けるタイプの社章は付けづらい)や、クールビズに象徴される
ビジネスカジュアルファッションが浸透したことなども、“社章離れ”の
要因として挙げられると思う。
ところが昨今、社章復権の兆しがあるようだ。これは一部の企業で、
社員寮・社員旅行・社歌を復活させようとする目的と同根だろう。
すなわち“社員の一体感を高める”ことを狙っての社章復権である。
つい先だっても、私たちのお客様でもあるベンチャー企業の社長から、
自社の社章を初めて作るという話を聞いた。狙いは、前記の通りである。
驚いたのは、社章を作ることを発案したのは若手社員の有志だったことだ。
若かりし頃の私たち世代の大半は“社章なんてダサイ”と思っていた(はず)。
その会社で社章を発案した若手社員たちは、そんなことは考えなかったそうだ。
時代は変わるのだ。
社章を付けることで社員の一体感が高まるかどうか、正直私は懐疑的である。
しかし別の理由から、私は社章復権を歓迎する立場を取る。
それは、社章を付けるビジネスパーソンが増えることで、例えば通勤電車や
公共の場での“大人のマナー向上”に一役買ってくれるのではないか?
という期待を抱いているからである。
私が社会に出たばかりの頃、背広姿のビジネスマンのほとんどは、
自社の社章を上着のラペルに付けていた。かく言う私もそうであった。
社章を紛失してしまい、始末書を書いたなどいう苦い思い出もある。
もちろん、今でも社章を付けたビジネスパーソンは存在する。
私の印象では、長い歴史を持っている大手企業や金融業界、
特に銀行や生保にお勤めの方に社章を付けている方が多いと感じる。
それでも往時に比べれば、現在は圧倒的に“社章なし”が優勢だ。
いつの頃からだろう、社章を付けたビジネスパーソンが減ったのは…
まったく個人的な見解だが、その時期はバブル崩壊後に重なると思う。
日本企業の多くがリストラを進める課程で、
年功序列や終身雇用といった価値観は雇用者から失われていった。
そして、自分が勤める会社に対するプライドやロイヤリティも低下した。
経営側の姿勢も変化した。
自社に対して高いロイヤリティを有する人材よりも、
自社に対するロイヤリティは低くても高い成果をコミットしてくれる、
そんな会社にしがみつかない人材を求めた。
そんな時世がしばらく続き、社章を付けたビジネスマンは少なくなった。
その間に女性の社会進出が進んだこと(女性の上着には、男性の背広の
ラペルに付けるタイプの社章は付けづらい)や、クールビズに象徴される
ビジネスカジュアルファッションが浸透したことなども、“社章離れ”の
要因として挙げられると思う。
ところが昨今、社章復権の兆しがあるようだ。これは一部の企業で、
社員寮・社員旅行・社歌を復活させようとする目的と同根だろう。
すなわち“社員の一体感を高める”ことを狙っての社章復権である。
つい先だっても、私たちのお客様でもあるベンチャー企業の社長から、
自社の社章を初めて作るという話を聞いた。狙いは、前記の通りである。
驚いたのは、社章を作ることを発案したのは若手社員の有志だったことだ。
若かりし頃の私たち世代の大半は“社章なんてダサイ”と思っていた(はず)。
その会社で社章を発案した若手社員たちは、そんなことは考えなかったそうだ。
時代は変わるのだ。
社章を付けることで社員の一体感が高まるかどうか、正直私は懐疑的である。
しかし別の理由から、私は社章復権を歓迎する立場を取る。
それは、社章を付けるビジネスパーソンが増えることで、例えば通勤電車や
公共の場での“大人のマナー向上”に一役買ってくれるのではないか?
という期待を抱いているからである。
