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多くの管理職にとって10月は、部下との対話が多い月である。
3月に年度末を迎える企業では、自社の目標管理制度に則って、
上期の評価面談及び、下期の目標設定面談を実施するところが多い。

これらの面談における部下との対話は、
管理職にとっても緊張を強いられるもの。
厳しい評価結果を伝えなければならない場合や、
より重い負荷を引き受けさせなければならない場合があるからである。

そのような対話に臨む際、自分では意識をしていないにもかかわらず、
つい“居丈高に説得しよう”とする管理職がいる。多くの場合、
本人(部下)にとって好ましくない話を“しっかりと納得させなければ!”
という想いから、そのような姿となってしまうようである。しかし、
それでは“強引にねじ込まれた”という印象を部下から持たれかねない。

もちろん、キチンと伝えるべきは伝えなければならない。
気をつけたいのは“居丈高にならないように対話をする”ことである。
すぐにでも実践できるポイントとしては、部下が話したことに対して
「いや…、でも…、ただ…」と話を返さないことである。

部下の話をこれらの言葉で受けてしまうと、
部下は“上司は私に理解も示さず、頭ごなしに否定された”と感じてしまう。
これらの言葉で受けたいところをグッと堪えて、「なるほど…、そうか…」
などの肯定の受け言葉に置換して対話を進めるのである。
これだけで、対話の風景は随分と変わるはずである。