ユニゾンのENSEMBlog

「人と組織のマネジメント」にユニークな価値を提供し続ける企業
「株式会社ユニゾン」
マネジメント研修を事業のドメインに据える
同社の社長とスタッフたち(ときどき)とで綴るブログです。
頻度はそこそこ、中身は真面目にがモットーです。

生産性

コミュニケーションツール

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メールやスケジューラなど、
ITネットワークを介したコミュニケーションツールが、
広く利用され始めたのはいつ頃からであったのだろう。
私がこれらのツールに初めて触れたのは今から12年ほど前、
ソフトウェアメーカーに転職した時であった。

バブル崩壊後の景気低迷期であった当時は、
職場でのコミュニケーションに費やす時間が“ムダ”である
という雰囲気がどの職場にもあったような気がする。事実、
これらのツールを利用することで「ホワイトカラーの生産性が
グッと高まります!」などいうセールストークもあった。
 
これらのツールを利用していない職場は少ないであろう現在、
ITネットワークに頼ったコミュニケーションの弊害を問題視する
企業が増えている。職場に無味乾燥なコミュニケーションが蔓延して
“人 対 人”のつながりが希薄になり、組織力の低下を招いている
というのが代表的な見解であろう。

実際にこのような話を聞くにつけ、
これらツールの利用用途が第二段階に入ったとの思いを強くする。
つまり、コミュニケーションにおける物理的なムダ(時間・距離)を
軽減することだけを求めるのではなく、コミュニケーション自体の
“質”と“量”を高める利用法を模索する段階に入ったと思うのだ。

ITネットワーク上でなされるコミュニケーションを、対面や電話で
なされるコミュニケーションの代替と捉えるのではなく、職場で
やり取りされるコミュニケーションの総量を増やすためのツール、
あるいはプラスαの価値を生み出すためのツールと捉えることで、
組織を活性化しようとする試みが始まっている。

ツールは、文字通り“道具”に過ぎない。
道具に使われない働き方をしたいものでもある。

パワーポイント

ビジネスの世界においてパワーポイントを利用することは、
すっかり定着したように見受けられます。

プレゼンテーションの場での利用は言うに及ばず、
営業マンが持ち歩く販売ツールや提案書、社内の企画書や会議資料などの
多くをパワーポイントで作っているという組織も珍しくないようです。

このツールが、
これほどまでにビジネスの場に浸透したのは、ひとえに、
見場の良い資料が(過去と比較して)簡単に作成できる、
という大きな要因があると思われます。

他者に何かを伝えるためのプレゼンや資料という意味において、
よりわかりやすく、より伝わりやすいデータや資料が作れるようになったのは
喜ばしいことと言えるでしょう。

けれども困ったことに、
このツールを使って見場の良い“完璧な”資料を作ろうとすると、
結構な時間を要してしまうのです。

やれ色が気に入らない、オートシェイプの形がしっくりこない、
この部分のフォントを変えようか、ここにはクリップアートがあった方が・・・
時間をかけようと思えばいくらでもかけられるほどです。

ビジネスの現場でも、一体どれだけの時間をかけたのだろう?
と思われるほどの力作(?)に出会うことがあります。

そのようなとき私は、ひょっとするとパワーポイントには、
“几帳面な日本人の性質”に目を付けた陰謀が隠されているのではないか?
と思ってしまいます。

マイクロソフト社と結託した米国が、
日本のホワイトカラーの生産性を落とそうとしているのではないか?、あるいは、
綺麗な書面が揃わないと意志決定ができない経営者を育てようとしているのではないか?。
そのような悪巧みの存在を疑ってしまうのです。

私は今、パワーポイントと格闘しています。
八つ当たりでしょうか?
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