ユニゾンのENSEMBlog

「人と組織のマネジメント」にユニークな価値を提供し続ける企業
「株式会社ユニゾン」
マネジメント研修を事業のドメインに据える
同社の社長とスタッフたち(ときどき)とで綴るブログです。
頻度はそこそこ、中身は真面目にがモットーです。

日産

決めた会社と決めなかった会社

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台風が久しぶりに首都圏を直撃した。
お帰りにご苦労された方も多かった思う。

報道によれば、今回の台風に際して従業員をいつもより早く
帰宅させようとした企業が少なくなかったようだ。

しかし、それぞれの従業員に対して帰宅を促すメッセージは
一様ではなかったようである。

富士通や日産自動車など帰宅を明確に「指示」した会社もあれば、
「なるべく早く帰りましょう」という程度のメッセージを流して
早く帰宅するかしないかは「自己判断」に任せた会社もある。
また、知人が勤める大手企業では何らのメッセージもなかった
そうである。

どれがどうと言うことではない。同じような事態に際しても、
企業の意思決定のあり方は様々だと、改めて思ったのである。

今回の台風の件だけを捉えて断じるのは早計なれど、
意思決定を早く示し強制力を行使して従業員を帰宅させた会社は、
何らのメッセージも流さなかった会社よりは、少なくとも「決める」ことが
できる会社であるように思われる。

えっ!そんなに少ないの?

2月15日付けの日刊工業新聞に気になる記事が載っていた。
日産自動車の課長級以上の管理職に占める女性比率が4%に達した(?)
という記事だ。人数は約100人、うち部長職は約20人とのこと。

記事の論調とは裏腹に「そんなに少ないのか?」と私は感じた。

ところが、記事を読み進めてみると、トヨタ自動車では課長級以上の
女性管理職は26人、今年1月に初の女性部長が誕生したばかり。
ホンダに至っては女性課長が12人とのことなので、比較すれば
日産自動車は女性管理職が多いと言えるのであろう。

私たちがお付き合いいただく企業の人事部には女性が多い。
課長級以上の名刺を持った女性管理職も少なくない。かてて加えて、
最近は女性管理職を対象とした研修のご相談も増えている。

そのような研修会社を取り巻く特有の環境が、
世の女性管理職の数を実数よりも多く見積もらせていたのだろう。

しかし、この程度の数で記事になってしまう女性管理職の少なさは
一体どうしたものであろうか。

昨今、ダイバーシティ(人材の多様性)を人材戦略の要に位置づけて、
積極的に女性を採用したり、管理職への登用を図ろうとしている企業が
話題になることがある。翻ってみると、このこと自体、ビジネスの世界が
未だ男性優位で回されていることの証であるのかもしれない。

本日、私はお世話になっている某大手企業の本部長にご面談をいただいた。
この本部長は女性である。この方にお会いすると、仕事の能力に男女の差は
ないどころか、むしろ女性の方が仕事に向いているのではないかと思う。

ちなみに、当社の女性管理職比率は50%である。
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