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早いもので、今年も間もなく5月。
早速、今年の新入社員が配属された職場もあるのではないでしょうか。

この時期、多くの職場から『今年の新入社員評』が聞かれます。
良い話はもちろんあるものの、どうしても目立ってしまうのが、
「今年の新入社員は…」というネガティブな評価です。
その中でも、毎年多くの職場から聞こえてくるのが、
「今年の新入社員はまともに挨拶ができない…」という話。

unison2がこの仕事を始めて4年、毎年のようにこの話を聞くので、
これは、何も今年の新入社員に限ったことではないと思います。

けれども、毎年そのように感じる先輩方が職場に多いということは、
“やっぱり新入社員には挨拶くらいはしっかりとしてほしい…”、
ということなのだろうとも思います。

先日、この“新入社員の挨拶”に関して気になる記事を見つけました。

『なぜイマドキの新入社員は「おはようございます」と言えないのか?』
というタイトルで、私たちと同業の山岡仁美さんという方が、
『Business Media 誠』に投稿していたコラムです。

(リンク先:『Business Media 誠』)

山岡さんのコラムによると、最近の新入社員たちは子どもの頃から
「知らない人に声をかけたり目を合わせたりしてはいけない」と、
大人に言われ続けて育ってきているので、初対面の人と挨拶を交わす
という意識や習慣が育っていないのかもしれないとのこと。

本来、挨拶は初対面の人との出会いをスムーズに運ぶために
発達してきた所作である、と一般的に言われています。

例えば、西洋では相手に対して害意がない(武器を持っていない)ことを
示すために、握手やハグが挨拶として定着し、比較的湿度が高い東洋では
身体接触ではなく、自らの一番恥ずかしい部分である頭頂部を相手にさらす
ことで害意がないことを示すお辞儀が発達してきたという説があります。

そんなことと照らし合わせてみると、山岡さんのコラムにもある通り、
最近の新入社員たちの“挨拶の定義(初対面の人とは挨拶をしない)”が、
私たちの挨拶の定義と異なってきているという説も頷ける気がします。

しかし一方で、そのことだけに理由を求めてしまっては、
今どきの新入社員方が少々可哀想だともunison2は思っています。

なぜなら、そもそも知らない人と挨拶を交わす人(大の大人を含む)
自体が減っていると感じるからです。いいえ、知らない人に限りません。
同じマンションに住んでいる隣人、同じ企業の他部署にいる同僚など、
存在は知っていてもあまりよく知らない人と、キチンと挨拶を交わす
大人はどれほどいるのでしょう。

“ごく親しい人以外とは、なるべく距離を置いてつき合いたい”とか、
“面倒な人付き合いは極力ごめん被りたい”などいう価値観を持っている
大人が多くなってきていることも、新入社員の挨拶に無関係ではないと
私は感じているのです。

“新入社員の挨拶”を不満に感じている職場の先輩方がいらっしゃれば、
この機会に是非、ご自身の挨拶も見直していただければと願います。