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研修講師という仕事をしていると、
多いときには 1ヶ月で200名程度のビジネスパーソンと出会う。

それぞれの方が所属している会社の業種や規模、あるいはご本人の
職種や役職などは実に様々ではあるものの、昨今一番多く出会うのは、
30代〜40代のリーダー・管理職クラスの方々である。

彼らと私との関係は、研修の講師と受講者の関係とはいえ、
概して2日間は濃密なコミュニケーションを交わす関係に置かれる。
大体の場合、彼らの人となりや普段の仕事ぶりも見えてくるものだ。
そんな中で最近私が強く感じるのは、“彼らの多くは少々生真面目に
過ぎるのでは?”ということである。

ここで言う“生真面目”とは、決められたことはキチッとやり遂げたい…、
失敗はしたくない…、部下や上司からリーダーとして認められたい…、
というようなリーダーや管理職として抱くごく自然な欲求である。しかし
この生真面目さが度を過ぎてしまうと、リーダーの仕事は苦痛でしかない。
思うに任せない顧客、上司、部下、関係部署…との間で右往左往しながら
精神的・肉体的な疲労をため込んでしまっている方も少なくない。
もちろん、そのような方からは元気さや明るさは感じられない。

『将は楽しむべくして憂うべからず。将憂うれば内外信ぜず(三略)』

人の上に立つ仕事は楽ではない。それでもリーダーに楽しむ姿勢がなければ、
組織全体の活力も失われてしまうのが組織の常であるようだ。

生真面目さもリーダーの大切な素養である。けれども、部下たちから
「ウチの上司は“元気がない”、“暗い”、“愚痴や弱音やため息が多い”…
 大丈夫だろうか?」などと心配されるようでは本末転倒である。