ユニゾンのENSEMBlog

「人と組織のマネジメント」にユニークな価値を提供し続ける企業
「株式会社ユニゾン」
マネジメント研修を事業のドメインに据える
同社の社長とスタッフたち(ときどき)とで綴るブログです。
頻度はそこそこ、中身は真面目にがモットーです。

意思決定

決めた会社と決めなかった会社

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台風が久しぶりに首都圏を直撃した。
お帰りにご苦労された方も多かった思う。

報道によれば、今回の台風に際して従業員をいつもより早く
帰宅させようとした企業が少なくなかったようだ。

しかし、それぞれの従業員に対して帰宅を促すメッセージは
一様ではなかったようである。

富士通や日産自動車など帰宅を明確に「指示」した会社もあれば、
「なるべく早く帰りましょう」という程度のメッセージを流して
早く帰宅するかしないかは「自己判断」に任せた会社もある。
また、知人が勤める大手企業では何らのメッセージもなかった
そうである。

どれがどうと言うことではない。同じような事態に際しても、
企業の意思決定のあり方は様々だと、改めて思ったのである。

今回の台風の件だけを捉えて断じるのは早計なれど、
意思決定を早く示し強制力を行使して従業員を帰宅させた会社は、
何らのメッセージも流さなかった会社よりは、少なくとも「決める」ことが
できる会社であるように思われる。

不安を感じる時こそ“動きづくり”を

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世の中、何とも明るいニュースに乏しい。

その大半はメディアによってもたらされるものではあるが、
実際、営業や研修といった私たちの仕事場で出会うお客様から
もたらされるニュースも、明るい話とは程遠いものが増えてきている。

中でも、私たちにとってインパクトの大きなニュースは、
「経費削減の大号令が出まして(研修費用が)…」というもの。
大手企業ほど、そのような傾向が見られるようになってきているようだ。

何も愚痴を投稿しようという訳ではない。
こんな時だからこそ、組織には“動き”が求められるという話である。

一般に、人は先行きへの不安が大きい時ほど立ち止まる傾向にあるようだ。

「私はこのままで良いのだろうか?」
「私たちの組織のやり方はこれで良いのだろうか?」
「この会社にこのまま居続けて良いことがあるだろうか?」

色々なことを思い煩い、ややもすると気力すら失ってしまいがちになる。
もちろん、考えるのが良くないことだ、などと申し上げるつもりはない。

時には立ち止まって、自分や自分たちの立ち位置を確認することは、
良い仕事をし続けていく上で、極めて重要なプロセスだと思う。問題なのは、
立ち止まったままで、何らの意思決定も下せない状態になってしまうことだ。

決めなければ動けない、動かないと状況はますます悪くなる、
悩みはますます深くなる、そんな悪循環に陥った経験はないだろうか。
この悪循環を断ち切る最も単純な方法が、決める、動く、である。

私自身のつたない経験においても、先行きへの不安が大きい時ほど、
しゃにむに動き回ることで、活路が開けたということが少なくない。
何をやっても売れない時は、たくさんの顧客を訪問することで、
好循環へのきっかけが掴めたりしたものだ。

営業マネージャーだった時も然り。
手詰まりと感じる時こそ、部下を動かす、自らも動く。
立ち止まっているよりも、動きをつくる方が上手くいったように思う。

最後に、3年前にエントリーした『3匹のカエル』の話を、
あらためて転記しておく。
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楽天型、悲観型、現実型のカエルがミルクの中で溺れかけた。

楽天ガエルは、「なんとかなるさ」と何もしないでいるうちに溺れ死んだ。

悲観ガエルは、「どうしようもない」と諦めてしまって溺れ死んだ。

現実ガエルは、「とにかく何とかしなくちゃ」とバタバタもがいているうちに、
なんと足元がバターになりそれを踏み台にしてミルクの中から脱出を果たした。
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“ぶれない”意思決定

管理職とは何をする人か?そう問われれば、
一つには、「意思決定をする人」ということができる。

一口に意思決定といっても、顧客や組織に与える影響力の大きさは、
意思決定を必要とするテーマや管理職の責任の重さによって異なる。
例えば、会社の命運を左右するような大きな意思決定もあれば、
部下の遅刻を叱責するか否かというような意思決定もある。

これらすべての意思決定に共通しているのは、
組織の構成メンバーにとって、意思決定を下した管理職の、
リーダーとしての価値を値踏みする指標となることである。

すなわち、管理職の下す大小一つ一つの意思決定が、
「このリーダーに本当について行って大丈夫か?」
ということを組織のメンバーに判断させる格好の材料となるのである。
その場しのぎの意思決定しかなさない管理職にメンバーはついていかない。
いわゆる“ぶれない”意思決定の重要性が広く説かれるゆえんである。

しかし、この“ぶれない”意思決定が、
現在・過去・未来にわたって、あるいは、ありとあらゆるテーマについて、
不変の“首尾一貫した”意思決定であるとするのは誤りであろう。

(一握りのカリスマ的なリーダーを除けば)大半の管理職も人の子である。
常に首尾一貫した判断を下せるわけではない。また、首尾一貫した意思決定が、
必ずしも、ビジネスにおける明日の成功を約束するというものでもない。
そんなことは、ほとんどすべての組織のメンバーにとっても常識である。

では意思決定において、何が“ぶれない”必要があるのか。

私たちが研修という場を通して出会う、どの組織にも存在する優秀な管理職に、
そのヒントを探してみると、彼らの意思決定に共通しているのは、
「自ら下した意思決定に対して強い責任感を持っている」ということである。

この点における彼らの“首尾一貫した”姿勢をして、彼らの部下たちも
「ウチのボスは“ぶれない”意思決定を下す」という評価を与える。
“ぶれない”のは、意思決定に対する管理職の責任感なのである。

そのように考えてみると、意思決定には二種類しかない。
責任を持って下す意思決定と、責任を持たずして無責任に下す意思決定である。

管理職とは何をする人か?
一つには、「“責任を持って”意思決定をする人」のことである。

日常的意志決定のチェック・ポイント

9/28(水)配信予定のメルマガ掲載記事「温故知新:権限委譲の前提〜日常的意志決定力を
鍛える〜」から記事に掲載できなかった「日常的意志決定のチェック・ポイント」をご紹介いたします。

日々の意志決定を迫られる場面で、この15項目全てを意識して決定を下せるような方がいると
したらすごいですね。
ただ、それぞれの項目は現在でも変わらない「ものさし」かもしれません。
「戒」の部分は、ちょっと怖い気がします。

■「意志決定は慎重に、しかし速やかに断固として」
  日常的意志決定のチェック・ポイント

この意志決定は・・・・・

1. 本当に効果があるのか、あるとすれば何故か?
2. 幻想(希望的観測や失敗への恐れ)に影響され、厳しい判断にかけていないか?
3. 部下の依存心を高めたり、甘い意識を持たせることにならないか?
4. 悪い前例を残し、後で首をしめるようなことにならないか?
5. 部下間、部門間に不公平感を生まないか?
6. 組織の秩序を乱したり、統制を崩すことにつながらないか?
7. 費用対効果の面、特に、目に見えない費用や将来にわたって発生する費用まで幅広く
  考慮しているか?
8. 本当に「今」でなければならないのか?
9. 「他のお客様」からの不信を招くようなことにならないか?
10. 首尾一貫性を欠き、部下から不信感をもたれるようなことはないか?
11. 後で問題が生じることがわかっていても、あえてその場しのぎをしていないか?
12. 自社の理念や方針に反することにつながらないか?
13. 社会的倫理に反するようなことにならないか?
14. 単なる前例の踏襲であったり、思いつきで決めていないか?
15. 他に何か良い手はないか?

【戒】
 「たとえ明日がロマンにみちていても
   今をしのがなければ明日はない
       しかし
   たとえ今をうまくきりぬけても
   あとでツケがまわってくれば
     明日はもっと苦しみ
         破滅の道を歩み出す」
 
ユニゾンの書籍


『はじめての管理職100問100答』

(株)ユニゾン 堤幸政/河村亜紀 著

明日香出版社

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