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最新号の日経ビジネス(2008年7月7日号)の特集は、
『強い課長の作り方〜6割の職場に「名ばかり管理職」〜』。
世の課長さん方に“課長らしい仕事”をしてもらうための方策を、
いくつかの企業の実例を交え紹介する内容だった。
“課長らしい仕事”というのは敢えて差し置いて、
記事の中に気になるトピックを見つけた。
それは、『係長復活させたシャープ、トヨタ』というもの。
記事によれば、シャープは課長職の下に小さなグループを置いて、
復活させた係長に数名の部下を持たせる機構改革を行ったらしい。
業務過多で機能不全に陥った課長職の負担軽減を図るとともに、
係長には管理職候補としての準備もさせるという意図があるようだ。
このような“準リーダー的役職”の復活は係長だけにとどまらない。
ものづくりの現場では“班長”を復活させる企業もあると聞くし、
私たちのお客様企業においても“サブリーダー”を新設した組織もある。
いずれも、きめの細かいマネジメントを実施することで、
部下を育て、組織自体を活性化させることを目論んだ動きだ。
とここまで書き連ねて、過去にも“係長”を扱ったエントリーが
あったことを思い出した。
1年半ほど前の記事だが、以下、あらためて転記しておく。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━……‥・・・・・・・・
過去記事:『係長の復権』(2006年12月22日エントリー)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━……‥・・・・・・・・
「最近、係長って見かけなくなりましたね」
先日、名刺の整理をしていたスタッフがこんな話をしていた。
確かに、係長という役職の方を見かける機会は減ってきている。
事実、今まで“係長”という役職を使っていた企業でも、
この役職名自体を廃止したり、別の役職名(例えば、課長代理)に
置き換えているような例が少なくない。
一般的には、主任以上課長未満の職位である“係長”。
悪く言えば、中途半端なイメージを持たれやすい役職なのかもしれない。
例えば、いつになっても出世できないサラリーマンを揶揄した言葉に、
「万年係長」というのがあった。これも係長という役職名が持つ、
責任があるのかないのかわからない、何となくお気楽なサラリーマン、
といったイメージに根ざした言葉だったのだろう。
昔、私が社会人となったばかりの職場にも係長が何名かいた。
私を含めた若手社員からすれば、とても頼りになる先輩社員であった。
仕事でわからないことがあれば教えてくれるアドバイザーであり、
ときには、上役からの盾となって支援してくれるサポーターでもあり、
今で言えばメンター的な役割も果たしてくれていた。
思い起こせば、当時の係長は、
上役と平社員の心を繋ぐブリッジのような役割を担っていた。
そして、彼らに課せられた重要な使命の一つが
“若手社員の育成である”という雰囲気が、職場にはあった。
まだ余裕のある時代だったのかもしれない。
しかし、昨今メンター制度を設ける組織が増えている、
などという話を聞くにつけ、
“しゃっちょこばった”仕組みなどをつくるよりも、ここは一つ、
「心ある係長に再登板願いたい!」と、個人的には思うのである。
最新号の日経ビジネス(2008年7月7日号)の特集は、
『強い課長の作り方〜6割の職場に「名ばかり管理職」〜』。
世の課長さん方に“課長らしい仕事”をしてもらうための方策を、
いくつかの企業の実例を交え紹介する内容だった。
“課長らしい仕事”というのは敢えて差し置いて、
記事の中に気になるトピックを見つけた。
それは、『係長復活させたシャープ、トヨタ』というもの。
記事によれば、シャープは課長職の下に小さなグループを置いて、
復活させた係長に数名の部下を持たせる機構改革を行ったらしい。
業務過多で機能不全に陥った課長職の負担軽減を図るとともに、
係長には管理職候補としての準備もさせるという意図があるようだ。
このような“準リーダー的役職”の復活は係長だけにとどまらない。
ものづくりの現場では“班長”を復活させる企業もあると聞くし、
私たちのお客様企業においても“サブリーダー”を新設した組織もある。
いずれも、きめの細かいマネジメントを実施することで、
部下を育て、組織自体を活性化させることを目論んだ動きだ。
とここまで書き連ねて、過去にも“係長”を扱ったエントリーが
あったことを思い出した。
1年半ほど前の記事だが、以下、あらためて転記しておく。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━……‥・・・・・・・・
過去記事:『係長の復権』(2006年12月22日エントリー)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━……‥・・・・・・・・
「最近、係長って見かけなくなりましたね」
先日、名刺の整理をしていたスタッフがこんな話をしていた。
確かに、係長という役職の方を見かける機会は減ってきている。
事実、今まで“係長”という役職を使っていた企業でも、
この役職名自体を廃止したり、別の役職名(例えば、課長代理)に
置き換えているような例が少なくない。
一般的には、主任以上課長未満の職位である“係長”。
悪く言えば、中途半端なイメージを持たれやすい役職なのかもしれない。
例えば、いつになっても出世できないサラリーマンを揶揄した言葉に、
「万年係長」というのがあった。これも係長という役職名が持つ、
責任があるのかないのかわからない、何となくお気楽なサラリーマン、
といったイメージに根ざした言葉だったのだろう。
昔、私が社会人となったばかりの職場にも係長が何名かいた。
私を含めた若手社員からすれば、とても頼りになる先輩社員であった。
仕事でわからないことがあれば教えてくれるアドバイザーであり、
ときには、上役からの盾となって支援してくれるサポーターでもあり、
今で言えばメンター的な役割も果たしてくれていた。
思い起こせば、当時の係長は、
上役と平社員の心を繋ぐブリッジのような役割を担っていた。
そして、彼らに課せられた重要な使命の一つが
“若手社員の育成である”という雰囲気が、職場にはあった。
まだ余裕のある時代だったのかもしれない。
しかし、昨今メンター制度を設ける組織が増えている、
などという話を聞くにつけ、
“しゃっちょこばった”仕組みなどをつくるよりも、ここは一つ、
「心ある係長に再登板願いたい!」と、個人的には思うのである。