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しばらくエントリーをサボタージュしている間に、
米国では初の黒人大統領が誕生した。

研修のため宿泊していたホテルのテレビで、
歴史的な就任式の様子を見て素直な感動を覚えるとともに、
彼の国の民衆が持つ底力のようなものを感じた。

そして、世界が注目していた新大統領の就任演説。
通訳を介さなければ私には意味がわからなかったものの、
彼が語りかける姿からは、将来への希望を感じることができた。

最近巷では、オバマ大統領の演説におけるプレゼンテーション力が
話題になっているようである。しかし、翌日の新聞に掲載されていた
就任演説の全文を読んでみる限り、この日の就任演説はその内容も、
超大国を率いる新しいリーダーに相応しいものだったように思う。

中でも、各種メディアでも演説のキーワードとして取り上げていた
『a new era of responsibility(新たな責任の時代)』
というフレーズは、遠い異国に住まう私にも強い印象を与えた。

このフレーズは、1月24日付け日経新聞に掲載された訳文に拠れば、
『いま求められているのは新たな責任の時代だ。
 米国民の一人ひとりが自分自身、自分の国、そして世界に対して
 義務を負う認識だ』というセンテンスにある。

“チャレンジにはリスクが伴うもの”
新しいことを始めようとする時には必ず失うものがある。
このことは誰にとっても自明の理であるはず。
それなのに、そのことをきちんと語るリーダーは少ない。
オバマ新大統領はその就任演説で、理想のリーダー像を再確認させてくれた。

と同時に、現在“縮小均衡ムード”が蔓延する我が国において、
国民としての責任、社会人としての責任、会社人としての責任を
果たしている“大人”がいかほど存在するのか甚だ不安になってしまった。