W杯一次リーグ突破に最後の望みを賭けたブラジル戦。
奇跡は起こりませんでした。

叶わないと思われる望みに相対したときに、
「奇跡が起こってくれ」と願ったことがあるのは、
私だけではないと思います。

私が駆け出しの営業マンだった頃は、
それこそ頻繁に奇跡が起こることを願っていました。

顔面が蒼白になるような突然の顧客クレーム、
受注間違いなしと確信していた見込みの“まさか”の失注、
当月の予算達成が到底見込めない、
そう諦めざるを得ない状況の月初を迎えたとき・・・。

奇跡と呼ぶのは大げさに過ぎるかもしれません。
しかし、自分が望む結果にならないとわかっていても
「こうなって欲しい」と願うのは自然な感情だと思います。

しかし、めったに起こらないからこその奇跡。
そのことを理解するのに、それほどの時間はかかりませんでした。
やはり、「日々」、「一つ一つ」の仕事に対して愚直に取り組む。
それしかなかったのです。

人事を尽くして天命を待つ。
そのような人や集団に起こるのが奇跡なのでしょう。