ユニゾンのENSEMBlog

「人と組織のマネジメント」にユニークな価値を提供し続ける企業
「株式会社ユニゾン」
マネジメント研修を事業のドメインに据える
同社の社長とスタッフたち(ときどき)とで綴るブログです。
頻度はそこそこ、中身は真面目にがモットーです。

多忙

忙しい管理職

「忙しいので研修には出席できません」

研修を企画しても、多忙を理由に出席できない人がいる。
最近では、管理職にその傾向が強い。

研修をご提案する私どもからすれば、
そのような管理職の方にこそ、研修にご参加いただきたい。

時期によっては、「絶対に時間を取れない!」ということがあるのもわかる。
しかし、“いつまで経っても”参加できない方もいるのである。

これは、問題ではないだろうか。

組織の中で働いている管理職が仕事を離れられない、あるいは、
管理職がいなければ問題が発生するようなリスクが高い。
そのような組織が健全な組織と呼べるだろうか?

(商売柄、私の性格が従前以上に悪くなってしまっているのかもしれないが)
そのような管理職の方は、
ありとあらゆる状況を知っていなければ気がすまないのでは?とか、
すべて自分で決めなければ部下は何もできないと思っているのでは?
などと勘ぐりたくもなってしまうのである。

もちろん、そのような管理職の方はいないと思う。
超多忙な中で、必死になってご自身の責任を果たしているはずだ。
しかし、ご自身の健康のためにも(ひょっとすると組織のためにも)、
業務から身を引く時間があっても良いのではなかろうか。

実際にそうしてみると、ご本人が思っているほどには、
問題が起きたり、仕事が停滞したりはしないかもしれない。

そして、もしそのような時間が設けられるようなら、
是非、私どもの管理職研修にお越し願いたい。

ご自身の仕事の役割や責任を見つめ直すことで、
この超多忙な現状は、ご自分の仕事の癖や習慣が招いていることに気づく。
事実、このような感想を残されるご参加者は多いのである。是非、ご一考を!

“魅了”(?)の雑事

先日の無料セミナーにご出席いただいたお客様から、
ご質問のメールをいただいた。

“魅了の雑事”とは、どのような意味ですか?というご質問だ。
確かに当日、講師が「“みりょう”の雑事」と申し上げた場面があった。

日々、忙しい忙しいと走り回り、部下と対話する時間さえないというような
リーダーは、『忙し病』だという話の中で使った言葉である。

あっちやこっちの作業や業務を食い散らかして、完了させないままの
やりかけ仕事を抱え込むと、最初は大変だけれども、しばらくすると
忙しさが麻痺して気持ちよくなってくる。
そういう状態の場合、ご本人は「大変だ!」「もう嫌だ!」というが、
本気でその状況を変化させようと動くわけではない。

現代のリーダーは、本当に忙しい方が多い。
ただし、自分を忙しいリーダーだと思われる方は、
この『忙し病』にかかっていないか、チェックしてみる必要があるかもしれない。
手をつけた仕事は都度、完了させているか?
やりかけで、貯めてしまってはいないか?

忙しさが気持ちよくなり“未了の雑事”に“魅了”されては、
『忙し病』にかかってしまう。

偉い人ほど忙しい?

“組織は人なり、教育は重要だ”と言われるが、
不景気ともなると、真っ先に削減されるのが研修や社員教育の経費である。

特に、管理職を対象とした研修は先送りされる傾向にある。
業績に直結しないと判断されることが多いからであろうか?

けれども、ここ最近、状況が確実に変化してきていることを実感する。
私どもにも、管理職向け、特に上位層の管理職向けの研修企画の
ご相談をいただくことが増えている。大いに喜ばしいことである。

ただ、研修業界に長く身を置く先輩社員に話を聞くと、
喜んでばかりもいられない現在の管理職の姿があると言う。

それは、当の管理者が研修に出る時間が無いほど忙しいということである。

世を見渡せば、ほとんどがプレイングマネージャーという時代…
研修を企画しようにも、管理職の業務を二日間もストップできない!と、
現場から切実な声が上がって、企画がストップしてしまうことも稀ではない。
上位役職者になればなるほど、その傾向が強いようである。

さきの先輩社員曰く、バブル崩壊にいたる頃までは、多忙な上位役職者は、
“部下に仕事を任せられない無能な管理職”と判断される会社すらあったそうだ。

いつから日本のリーダー達はこんなにも忙しくなったのだろうか?
ユニゾンの書籍


『はじめての管理職100問100答』

(株)ユニゾン 堤幸政/河村亜紀 著

明日香出版社

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