ユニゾンのENSEMBlog

「人と組織のマネジメント」にユニークな価値を提供し続ける企業
「株式会社ユニゾン」
マネジメント研修を事業のドメインに据える
同社の社長とスタッフたち(ときどき)とで綴るブログです。
頻度はそこそこ、中身は真面目にがモットーです。

変革

コミュニケーションがないのも“組織文化”

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私たちの研修では『組織文化』を題材として取り上げることがある。

“組織文化”を私たちユニゾン流に定義すると、

『その組織に固有の文化であり、その組織に属している8割方の
 メンバーが共有している基本的な考え方や言動習慣のこと』となる。
 ※関連する過去記事も、併せてご覧下さい。
  『「横の統制」とリーダーの役割』

昨今研修において、この“組織文化”をテーマに議論をしていると、
次のような発言をする受講者(主に管理職)が目立つ。

「ウチは“組織文化”が育つほどコミュニケーションがありません…」

まさに、それこそが“組織文化”なのである。

本音の議論を交わすことなどない、それどころか、
お互いの関わり合いを極力避けるのがウチ(自組織)の流儀。
そんな“組織文化”を有する組織は間違いなく増えている。

このような組織文化は、決して好ましいことではない。
組織の業績(成果)が上がり続けている時ならまだしも、一旦、
下りに転じてしまえば、様々な問題が噴出してくるのである。

どのような人間関係においても、他人との関わり合いは、
一面では煩わしいものであり、不快なものでもある。
とりわけ、職場における人間関係は利害が絡むだけに面倒なもの。

できることならば、関わり合いを持ちたくない、
せいぜい、うわべだけの良好な雰囲気が作れればいい。
そう考える人の感情を、私も理解できないわけではない。

しかし、今のところ、そのような組織文化を有する組織が
業績(成果)を上げ続けている事例を私は知らない。
このような“組織文化”は早急に変えるべきであろう。

特別

研修業界で仕事をしていると、

「ウチの会社は特別ですからね・・・」
「私たちの業界は特別なんですよ・・・」
「私の仕事は特別ですから・・・」

という話を頻繁に耳にする。

・・・の部分、
つまり下の句に何が隠されているのか、大抵の方はおっしゃらない。

しかし、私たちにこのような話をして下さる方の場合は、

「だから“特別”な状況をご存じない貴方にはわからないんですよ、
 何も知らない門外漢から教えてもらうことなど何もないですよ」
 
といったような、研修に対してネガティブな思いが込められていることが多い。

実は、この“特別”という言葉が、
私たちの研修を、企画・運営する際の重要なキーワードとなる。

一体、何がどのように“特別”なのか?
そのことを、つまびらかに紐解いていくプロセスで、
その組織と個人が抱える問題と課題が明確になるケースも少なくない。

“特別”であることが、
業界や企業、組織や自身の変革を阻む聖域となってしまっていないか、
見直してみることは有用な試みである。
ユニゾンの書籍


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(株)ユニゾン 堤幸政/河村亜紀 著

明日香出版社

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