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「約束の時間に遅れないことは、ビジネス人として基本中の基本。
 会社に出勤する時間にせよ、お客様とのアポイントにせよ、
 遅くとも5分前には約束の場所に到着しているように!」

ビジネスの基本は“5分前集合”。
多くのビジネス人にこの意識が根づいていると思う。
ところが昨今、その常識が崩れつつあるようだ。

とあるお客様の話では、年を追うごとに新入社員研修に遅刻してくる
新人が増えているとのこと。社会人生活に慣れていない新入社員が、
研修に遅刻する話を聞くことは今に始まったことではないのだが、
ここ2,3年は目に余るものがあるらしい。

研修講師や人事担当者から注意を与える程度では改善されないため、
その会社では昨年から、人事部長の面前で“今後は遅刻しない”旨の
誓約書を書かせるペナルティを課しているそうだ。
「昨年はそこまでやって、やっと遅刻が減ってきたんですよ」
そのご担当者は、半ばあきれ顔でおっしゃっていた。

程度の差こそあれ、遅刻する新入社員はどの組織でも増えているようだ。
その要因は色々と考えられるかもしれない。やれケータイ世代の彼らは、
遅刻に対する罪悪感が乏しいとか、やれフレックスタイムなどの普及に
よって、そもそも会社が定時出勤をうるさく言わなくなっているとか、
やれ成果主義の浸透で、時間を守ることよりも成果を重んじる風潮が
組織に根づいてきているとか…、他律要因はいくつか浮かんでくる。

しかし最も大きな要因は、ルールを守ることの大切さを言葉だけではなく、
身を以て伝えきれていない、組織の諸先輩方にあるのではないだろうか。

管理職研修に遅刻してくる方が、最近ちらほら目立ってきていることからも、
その心配は募るばかりである。