ここ二ヶ月ほど、読書がほとんどできなかった。

「はじめての管理職100問100答」を脱稿してやっと人心地がついた頃、
手に取ったのが司馬遼太郎さんの「竜馬がゆく(全八巻/文春文庫)」だ。

竜馬がゆく
以前このブログでも紹介した「坂の上の雲」
はじめ、司馬さんの本は何冊か読んでいるのだが、
この本だけは今まで手に取る気がしなかった。

それは、この小説の主人公“坂本龍馬(この小説では
“竜馬”と表記されている)”という人物があまりに
メジャーな存在であるため、単純に興味を持てなかった
というのが大きな理由である。


加えて、この好漢の人生が“暗殺”という暗い事件で最期を迎えるのを承知の上で、
八冊にもわたる長編を読み進める覚悟ができなかったからだ。

ところが最近、ごく身近な知人の二人がこの本を読み始めた。
私と顔を合わせる度に「“竜馬がゆく”は面白いじゃキニ」などと言うものだから、
ついつい手に取ってしまった次第。読み始めてみると、この本を敬遠していた理由は
大いなる誤解であったと気づかされた。とても面白い小説である。

今、私は三巻目に突入。
土佐藩を脱藩した竜馬がいよいよ天下に羽ばたいていく。
それほど時間をかけずに読破することができそうだ。