ユニゾンのENSEMBlog

「人と組織のマネジメント」にユニークな価値を提供し続ける企業
「株式会社ユニゾン」
マネジメント研修を事業のドメインに据える
同社の社長とスタッフたち(ときどき)とで綴るブログです。
頻度はそこそこ、中身は真面目にがモットーです。

地域

時給と価格

マクドナルドが、地域によって価格を変動させると発表しました。

マクドナルドのアルバイトの時給は、その地域の標準値を
決めるとか、標準値がマクドナルドに合致するとか…。
どちらかは忘れましたが、私が上京した際、東京近郊の時給と
地元の時給の違いにビックリしたことは今でも覚えています。

各地の人件費が気になって、各都道府県の条例で定めている
最低賃金を調べてみると、やはりトップは東京の719円、
最低は沖縄で610円でした。

実際のマクドナルドの時給はというと、沖縄はほぼ650円以上、
東京は23区内では、1,000円以上という店舗も少なくありません。
都心からは距離のある店舗でも800円以上の提示。

条例で定められた最低賃金のギャップだけでも、最大109円。
市場価格で考えれば、至る所で300円程度の時給の開きはありそうです。
そして今販売されているハンバーガーはどこで買っても 1個100円。

今までは、当たり前のサービスだと思っていましたが、
人件費や賃料が一番の固定費である日本において、やはり
各地一律のサービス・価格ということ自体が難しいことの
ような気もしてきました。

今回のマクドナルドの方針によって、他外食産業も次々と
地域変動型価格になるかもしれません。
消費者としては、仕方がないと思う反面、淋しい気もします。

日本国内であれば、ファーストフード店もファミリーレストランも
どこでも同じ雰囲気、同じメニュー、同じ価格、同じサービスのクオリティが
保証されていて安心感があるのも大きな価値だと感じていました。
しかし、これからは「出張でレストランに入ってびっくり!」
なんてことも起こるのでしょうか?

向こう三軒両隣

先日、築地市場が豊洲に移転することをうけ、
テレビで豊洲の町を特集していた。

「向こう三軒両隣」
インタビューを受けていた長屋の奥様達が言っていた。
近年の都心では珍しい、“ご近所づきあい”のある町だ。

そんな豊洲も、都市開発のため長屋は取り壊され、
替わりに超高層ビルが建つ。

私が幼少の頃育った町は、ご近所の方々はほとんど
顔見知りで、挨拶が大変なほどであった。
今思えば、そういった環境だからこそ危険も少なく、
外で思い切り遊べたのだ。

豊洲の子どももまた、楽しそうに外で遊んでいた。

どんな町でも単に“ご近所づきあい”がなくなり、
互いに顔が見えなくなれば、子ども達だけでなく、
大人も安心して暮らせない町になってしまう。

しかし最近、企業活動を通じた、地域の防犯活動が
活発になっている。

防犯ステッカーを貼付して走っている営業車や
社員の朝夕のパトロールなど、見かける機会が多くなった。

古き良き“ご近所づきあい”が減少するのは、淋しいけれど、
今後増えるであろう、地域に根付く各企業による
“新しいご近所づきあい”は楽しみである。
ユニゾンの書籍


『はじめての管理職100問100答』

(株)ユニゾン 堤幸政/河村亜紀 著

明日香出版社

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