ユニゾンのENSEMBlog

「人と組織のマネジメント」にユニークな価値を提供し続ける企業
「株式会社ユニゾン」
マネジメント研修を事業のドメインに据える
同社の社長とスタッフたち(ときどき)とで綴るブログです。
頻度はそこそこ、中身は真面目にがモットーです。

司馬遼太郎

『坂の上の雲』が始まったぞな

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NHKのスペシャルドラマ『坂の上の雲』が始まった。
計15回、年末にかけてのこの時期 3年にわたって放映されるそうだ。

初回を見た私の感想は…

西田敏行さんが演じる高橋是清と秋山真之・正岡子規との絡み、
松たか子さんが演じる、後に秋山好古の妻となる多美の演出など、
ドラマらしい脚色が随所に見られるものの、それも適度なレベルかと。
役者たちの演技、映像(特殊効果含め)にも相当な気合いが感じられ、
音楽も良い。今後に期待が持てる内容だった。

というわけで、当ブログのサイドバー「←」に、
スペシャルドラマのブログパーツを貼り付けてみました。

ところで、ドラマを見ていて思ったことがある。
それは、このドラマの舞台となっている明治という時代のこと。

私には明治40年代生まれの曾祖母がいた。
その曾祖母が、私が中学生の頃まで存命していたこともあってか、
“明治”という時代をそれほど遠い昔のことには感じられない。
それでも、例えば平成生まれの若者たちがこのドラマを見て、
この時代に寄せる印象はいかなるものだろうか…と。

降る雪や 明治は“遙か”遠く なりにけり(字余り)。

今年は『坂の上の雲』が再ブレイクする?

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坂の上の雲.jpg 多くの経営者が座右の書として挙げる
 司馬遼太郎さんの『坂の上の雲』 。

 2009年は、その『坂の上の雲』が
 再び脚光を浴びる年になるかもしれない。

 私がそう考えるのは、この小説が今秋、
 NHKのスペシャルドラマで放映される
 予定であることが最も大きな理由ではある。
 しかしながら、単にそれだけの理由ではない。

今、この国の将来に明るい展望を抱いている人はどの程度いるだろう。
若い世代に限って見れば、残念ながらメディアで喧伝されている通り、
「将来に希望が持てない」と感じている人が多いのだと思う。

無論、今の時代に閉塞感や不安を感じているのは若者だけではない。
将来に希望が持てないゆえに『内向き・保守的・安定志向・安全志向』
となる傾向は、今やこの国に住まう我々日本人の大勢になりつつある、
と私自身は感じている。

そんな現代の日本人にとって、この小説中に生きる主人公たちが
投げかけるメッセージは鮮烈かつ衝撃的だ。

作者の司馬遼太郎さんが言うところの、
『日本人が、有史以来初めて“日本人”であることを強烈に意識した明治』
というこの時代に、主人公の3人を含めた我々の先達たる明治日本人たちは、
現代の我々が決して真似できないような驚くべき強靱な意志の力をもってして、
結果的に日本というこの極東の島国を世界の表舞台にデビューさせていく。

『坂の上の雲』に描かれている世界は、たかだか100年ほど前、
けれども“グローバル世界”などいう言葉はなかったであろうその時代に、
“日本人がいかに懸命に生きていたか”を我々に突きつけてくる。

多くの日本人が“この先いかに生きていくべきか”と考えているであろう
今このタイミングに、たとえそれがテレビドラマの中の世界であったとしても、
『坂の上の雲』が衆目にさらされる意味は大きいと思う。

『坂の上の雲』が再ブレイクするであろうという私の予想の真の理由は、
そのあたりにある。悩める私も1年ぶりに再読を始めている。

翔ぶが如く

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司馬遼太郎さんの「翔ぶが如く(全10巻)」
第8巻まで読み進めた。

この作品は西郷隆盛、大久保利通を軸にして
明治維新後〜西南戦争に至る道程を丹念に描いている。
「どのようにしてこんなことを調べたのだろう?」と
思えるような逸話が満載で、この作品に賭ける司馬さんの
執念のようなものを感じる。そのため、読み手には気合い
が必要かもしれない。


ところで、最近京セラの稲盛和夫さんが
「人生の王道 西郷南洲の教えに学ぶ」という本を出された。
西郷隆盛の思想を紹介しつつ、現代人が失ってしまった精神の復活を
呼びかける内容であるとのことだ。

確かに「翔ぶが如く」に登場する西郷隆盛は、現代日本人が“とうの昔”に
失ってしまった美徳を備えた人物であったことを容易に想像させてくれる。
また“そのような西郷”であったがゆえに、この小説で描かれている
いくつもの悲喜劇が引き起こされたとも言えそうだ。

とまれ小説に刺激されて、この小説を原作とした大河ドラマ
(西郷役は西田敏行さん、大久保役は鹿賀丈史さん)をもう一度見てみたいと思った。

近代日本人の肖像

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国立国会図書館のホームページが面白い。
サイト内に「近代日本人の肖像」というページがある。
ここには、幕末〜太平洋戦争期の著名人が写真入りで紹介されている。

先に紹介した「坂の上の雲」「竜馬がゆく」に登場する
主要な人物の肖像も確認することもできる。
私はこれらの小説を読み進める過程で、気になった人物の写真を
このサイトで見るのが習慣になってしまった。

中には、「この人はこんな顔をしていたんだ」と驚くような人物の
写真も掲載されているので、日本近代史に興味がある人にとっては
非常に魅力的なサイトだと思う。

以下にバナーを貼ってみた(リンクフリーとのこと)ので、
お時間があれば一度のぞいてみてはいかがでしょうか。

近代日本人の肖像


竜馬がゆく

ここ二ヶ月ほど、読書がほとんどできなかった。

「はじめての管理職100問100答」を脱稿してやっと人心地がついた頃、
手に取ったのが司馬遼太郎さんの「竜馬がゆく(全八巻/文春文庫)」だ。

竜馬がゆく
以前このブログでも紹介した「坂の上の雲」
はじめ、司馬さんの本は何冊か読んでいるのだが、
この本だけは今まで手に取る気がしなかった。

それは、この小説の主人公“坂本龍馬(この小説では
“竜馬”と表記されている)”という人物があまりに
メジャーな存在であるため、単純に興味を持てなかった
というのが大きな理由である。


加えて、この好漢の人生が“暗殺”という暗い事件で最期を迎えるのを承知の上で、
八冊にもわたる長編を読み進める覚悟ができなかったからだ。

ところが最近、ごく身近な知人の二人がこの本を読み始めた。
私と顔を合わせる度に「“竜馬がゆく”は面白いじゃキニ」などと言うものだから、
ついつい手に取ってしまった次第。読み始めてみると、この本を敬遠していた理由は
大いなる誤解であったと気づかされた。とても面白い小説である。

今、私は三巻目に突入。
土佐藩を脱藩した竜馬がいよいよ天下に羽ばたいていく。
それほど時間をかけずに読破することができそうだ。
ユニゾンの書籍


『はじめての管理職100問100答』

(株)ユニゾン 堤幸政/河村亜紀 著

明日香出版社

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