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最近、電話をかけても、
誰も電話に出ないという会社が増えている気がします。

電話をかけたこちらとしては、
『あれ?誰も出ない…。間違えてかけてしまったのかな?』
と心配になって、電話番号を確かめることもしばしば。
大半の場合は、私が間違い電話をかけたわけではありません。
単に先様の誰も、電話を取らなかっただけのようです。

会社の電話が鳴ったら、たとえそれが自分が所属する部署外の
電話であったとしても、すみやかに電話に出る。
私は、これが社会人の常識だと思っていました。
ところが昨今、私の常識は通用しなくなってきていると感じます。

気になって、色々な職場の方に話を聞いてみると、
電話を取らない職場が増えている背景には、
『他人のデスクで鳴っている電話は取らない』という価値観やルールが
徐々に職場に浸透しつつある、との見方ができそうです。

なぜ、そのような価値観やルールが生まれてきたのか?
この点については、様々な要因が考えられそうです。
それでも大きなところでは、『個人の“なわばり”は侵さない』
という“暗黙の了解”が、職場においても出来上がりつつある
という点を挙げることができるかもしれません。

例えば大組織であれば、
各人が担当する業務の専門性が高まっていることに加え、
個人の電話番号(ダイヤルイン)も設定されていることなどから、
 “○○さん宛の電話に出てしまうことで、
  (電話を受けた自分が)子どもの使い程度の対応しかできず、
  電話をかけてきて下さった方にかえっ手数をかけてしまう…”
などいう配慮?から電話を取らない、という方もいます。

また携帯電話の普及で、他人が管理している電話機に触るのはタブー、
というような社会通念が生まれてきているのかもしれません。

ともあれ、新人時代に「職場の電話が鳴ったらすぐ取る!」と
先輩社員から厳しく教えられ、他部署の電話であっても、
新人同士で競って取り合った経験が原点にある私などからすれば、
電話が鳴っても取らない職場は、やっぱり寂しく感じてしまいます。