ユニゾンのENSEMBlog

「人と組織のマネジメント」にユニークな価値を提供し続ける企業
「株式会社ユニゾン」
マネジメント研修を事業のドメインに据える
同社の社長とスタッフたち(ときどき)とで綴るブログです。
頻度はそこそこ、中身は真面目にがモットーです。

北方

宿願成就!

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連休谷間の出勤日とは言え、
残業中のスタッフを残して会社を退けるのは気が引けたものの、
滅多にないチャンスを逃すわけにはいかない!というわけで…
行って参りました、北方謙三さんのサイン会!

北方謙三さんとツーショット
 初めて間近に見た北方謙三さん、
 御年60歳を超えていらっしゃるはずなのだが、
 その容貌・声・表情、いずれもお若い。
 しかも年齢を超えた男を感じさせるオーラは、
 まさにミスター・ハードボイルド!

その印象にも増して私を魅了したのが、
読者の一人ひとりと真摯に向き合う北方さんの姿勢。

私の前に並んでいた26歳の男性はかなり緊張している様子だった。
北方さんに「何か質問はありますか?」と問われ、
「と、とにかく緊張しています。オ、オヤジって呼んでイイですか?」
と完璧に舞い上がってしまっていた。北方さんはやおら腕をまくり、
「腕相撲をしよう。俺に勝ったらオヤジって呼んでいいぞ!」と
のたまい、実際に腕相撲を始めてしまった。

あっけなく若者を負かした北方さん、若者の年齢を訊いて
「あと20年経ったら俺をオヤジと呼んでいいぞ!」と肩を叩く。
若者は感激で目を潤ませていた。

楊令伝へのサイン その様子を間近で見ていた私、
 羞恥心に負けてしまい、さすがに
 「腕相撲して下さい!」とは言えなかった。
 それでも、私がぶつけた質問に対しては、
 私の目をしっかりと見て懇切丁寧に答えて下さった。
 (写真は「楊令伝(第5巻)」へのサイン)

ミスター・ハードボイルドは一流の営業マンでもあった。

水滸伝(文庫版)ついに完結!

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およそ一年半の長きにわたって、
私を楽しませてくれた北方謙三さんの「水滸伝(文庫版)」。

先日発売された第19巻をもって、ついに完結した。

25日(金)の新聞に全面広告が掲載されていたのをご覧になった方もいるだろうが、
この北方版の「水滸伝」は累計500万部を超えるベストセラーとなっているようだ。

この本がなにゆえ、それほど多くの人を惹きつけるのか?

それぞれの目的は違えども、国を倒すという旗の下に集った登場人物たち。
ある者は、八面六臂の活躍をしながら燃え尽きるように死んでいく。
またある者は、ただむなしく死んでいく。
この本は極端な話、それだけの物語である。

しかし物語の登場人物はいずれも
(たとえそれが超人的な力を持った人物であったとしても)、
読者が感情移入するのに十分な人間くさい弱さや汚さを持っており、
そのことでこの北方版「水滸伝」という物語が、およそ他国の言い伝えや
伝承を集めた話を下敷きにしているとは思えないほどのリアリティを持って、
「あなた(読者)はいかに生き、いかに死すか?」という根源的なテーマに
対して、その答えを迫ってくるかのようなのだ。

…と堅苦しく書いてはみたものの、
私の拙い文章力ではこの本の魅力をお伝えすることはできそうにない。
とにかく理屈抜きで面白い小説だった。

水滸伝は完結するも、私自身の楽しみは、
続編の「楊令伝」(全10巻中5巻まで刊行)に引き継がれている。

贅沢な読書の時間は、当分なくせそうにない。
ユニゾンの書籍


『はじめての管理職100問100答』

(株)ユニゾン 堤幸政/河村亜紀 著

明日香出版社

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