中国の故事に
「先憂後楽(せんゆうこうらく)」という言葉がある。

「天下の憂いに先んじて憂い、天下の楽しみに後れて楽しむ」
という意味で、人の上に立つ者の心構えを説いたものである。

この言葉、本来の意味とは少し違った解釈で私たちの意識にも浸透している。
つまり、“先に楽をして後で苦しむより、先に苦しんで後で楽をすべし”
という「後楽(こうらく)思考」である。

とは言うものの、
苦手なことや、気の進まないこと、面倒なことなどの
逃げ出したくなるようなことと対峙したとき、
「後楽思考」で臨むのは、なかなかできることではない。

後で辛くなるのはわかっていても、
「まぁ、いいか。まだ時間もあるし」と後回しにしてしまう。

最近なぜか、休日の前日にブログ投稿を担当することが多い私。

今日、勤労感謝の日に、日頃のスタッフ全員の努力に感謝しつつ、
己の「先楽(せんらく)思考」癖をぼやいての投稿である。