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相変わらず企業の不祥事が後を絶たない。

最近不祥事が明るみに出た企業に知人が勤めていた。
彼は一年ほど前にその会社を退職したのだが、
彼が退職に至るまでにたどった経緯はひどかった。

長年現場の一線で働いていた彼は極めてまじめな性格で、
少々頑固なところはあるものの正義漢と言っていい男。
彼が過度のストレスのため心身に変調を来したのは、
数年前にその企業が拡大路線を加速し始めた時期と一致する。

現場ではトップの方針に異を唱える中間管理職が配転や早期退職で
職場を去ってゆき、彼は期せずして現場のリーダーになった。
理不尽なほどの高い目標を背負わされ、トップの意に添わない部下を
早く辞めさせるために“いじめ”を強制されることまであったと言う。

彼が会社を辞める前に話してくれたことがある。
「トップのいない現場ですら正しいことが言えなくなるんだよ」

現場にまで腐臭が漂うとき、企業は死に体を迎えているのだろう。