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今日の一言は、私が社会人となって初めてお世話になった会社、
リコーの創業者、市村清氏が座右の銘としていた言葉である。

市村清氏は、松下幸之助氏、井深大氏・盛田昭夫氏、本田宗一郎氏ら
日本を代表する伝説的な創業経営者に比べれば、現在の知名度において、
若干劣る気はするものの、世界に冠たる企業グループの基礎を一代で
築き上げた名経営者であったことは間違いない。

私には、かの会社に入社した20年近く前、創業者の伝記に類する本を
半ば強制的に読まされたという記憶が残っている。

その当時のことなので不確かな記憶ながら、この創業者に対して、
「あぁ、この人はたいそう“あまのじゃく”だったのだなぁ…」
という印象を持った覚えがある。

“人がやらない・人が考えないようなことをする”という意味では、
まさに、この座右の銘の通りに“生きん”とされた方だったようだ。

私が市村清氏の存在を認識した当時から少しばかり時を隔て、
彼が座右の銘としていたこの言葉を、私は今とても気に入っている。
これは単に、私が“あまのじゃく”だからというわけではない。

社会に対して一定以上の責任を有する者(すべての社会人)が、
大勢と異なる考え方を持ち、その考えを社会に対して表明し、
さらに具現化しようと行動するには、大いなる勇気が必要だ。

私がこの言葉に惹かれるようになったのは、これから先、
この大いなる勇気を持って進みたいと願うようになったからだ。

無論、何か大それたことをしでかそうということではない。
けれども、少なくとも今、均衡縮小的なムードに染まってしまいがちな
この時勢に対して、「先行きそんなに暗い展望ばかりではない!」
というメッセージを発していきたいと思うのだ。

この言葉と市村清氏の生き方は、その勇気を私に与えてくれそうだ。