ユニゾンのENSEMBlog

「人と組織のマネジメント」にユニークな価値を提供し続ける企業
「株式会社ユニゾン」
マネジメント研修を事業のドメインに据える
同社の社長とスタッフたち(ときどき)とで綴るブログです。
頻度はそこそこ、中身は真面目にがモットーです。

不安

不安な時代に何をすべきか

【PR】『はじめての管理職100問100答』こちらから購入できます!【PR】

「未曾有の経済危機(不況)」などと言われる。

これは、何もメディアを通して語られるだけではない。
最近では、私たちが研修や営業活動の場を通して出会う、
多くのビジネスパーソン方も同様のことを語る。

「こんなことは今までなかった…」
「先行きがまったく見えない…」
「どうすれば良いのか全然わからない…」

確かに、厳しい時代が到来しているのだろうと思う。
そんな中で、将来に対する不安を抱く人たちが増えている
というのも、おそらく事実なのだろう。

さりながら…である。

私たちは、生きている限りこの不安と向き合っている。
将来が見えないのは今に始まったことではないのだ。
自分にとって、たまたま物事がうまくいっている時は、
その不安と真剣に向き合う必要がなかっただけのことである。

少々乱暴な見解かもしれないが、真剣に“生きる”ことを考え、
実践するには、絶好の時代が到来しているとは言えないだろうか。
少なくとも私は、そのように考えている。

そして、こんな時代だからこそ、私は
次のことに真剣に取り組もうと決意している。

一つは“大いに悩むこと”。今は“悩む”のに最高の時だ。
可能な限り、大いに悩む時間を持ちたい。

もう一つは“地道に動くこと”だ。
奇手・奇策ではなく、今できることを愚直に進めていきたい。

いずれも“楽観的に取り組むこと”が三つ目の決意事項である。
今の時代、いや、どんな時でも苦しいと思えば負けだ。
苦しみを楽しむくらいの“ふてぶてしさ”も必要なのだと思う。

不安を感じる時こそ“動きづくり”を

【PR】『はじめての管理職100問100答』こちらから購入できます!【PR】

世の中、何とも明るいニュースに乏しい。

その大半はメディアによってもたらされるものではあるが、
実際、営業や研修といった私たちの仕事場で出会うお客様から
もたらされるニュースも、明るい話とは程遠いものが増えてきている。

中でも、私たちにとってインパクトの大きなニュースは、
「経費削減の大号令が出まして(研修費用が)…」というもの。
大手企業ほど、そのような傾向が見られるようになってきているようだ。

何も愚痴を投稿しようという訳ではない。
こんな時だからこそ、組織には“動き”が求められるという話である。

一般に、人は先行きへの不安が大きい時ほど立ち止まる傾向にあるようだ。

「私はこのままで良いのだろうか?」
「私たちの組織のやり方はこれで良いのだろうか?」
「この会社にこのまま居続けて良いことがあるだろうか?」

色々なことを思い煩い、ややもすると気力すら失ってしまいがちになる。
もちろん、考えるのが良くないことだ、などと申し上げるつもりはない。

時には立ち止まって、自分や自分たちの立ち位置を確認することは、
良い仕事をし続けていく上で、極めて重要なプロセスだと思う。問題なのは、
立ち止まったままで、何らの意思決定も下せない状態になってしまうことだ。

決めなければ動けない、動かないと状況はますます悪くなる、
悩みはますます深くなる、そんな悪循環に陥った経験はないだろうか。
この悪循環を断ち切る最も単純な方法が、決める、動く、である。

私自身のつたない経験においても、先行きへの不安が大きい時ほど、
しゃにむに動き回ることで、活路が開けたということが少なくない。
何をやっても売れない時は、たくさんの顧客を訪問することで、
好循環へのきっかけが掴めたりしたものだ。

営業マネージャーだった時も然り。
手詰まりと感じる時こそ、部下を動かす、自らも動く。
立ち止まっているよりも、動きをつくる方が上手くいったように思う。

最後に、3年前にエントリーした『3匹のカエル』の話を、
あらためて転記しておく。
------------------------------------------------------------------------
楽天型、悲観型、現実型のカエルがミルクの中で溺れかけた。

楽天ガエルは、「なんとかなるさ」と何もしないでいるうちに溺れ死んだ。

悲観ガエルは、「どうしようもない」と諦めてしまって溺れ死んだ。

現実ガエルは、「とにかく何とかしなくちゃ」とバタバタもがいているうちに、
なんと足元がバターになりそれを踏み台にしてミルクの中から脱出を果たした。
------------------------------------------------------------------------
ユニゾンの書籍


『はじめての管理職100問100答』

(株)ユニゾン 堤幸政/河村亜紀 著

明日香出版社

QRコード
QRコード
最近のコメント
twitter