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「上意下達」とは、
“上位者の指示や命令を下位の者に伝えること”だが、
組織の傾向を示す言葉としても使われるようである。

つまり上位者の影響力が強く、
“上役の指示・命令に対して部下はものも言えない”
というような雰囲気を持つ組織を(ネガティブなニュアンスを含め)
「上意下達型の組織」などと呼んでいるようだ。

しかし、上意下達は決して悪いことではない。

上役の方針がしっかりと部下に行き届いていなければ、
組織は機能しないからである。まずいのは、上役が部下の納得を
得ないまま、方針を“ごり押し”する上位下達である。
やはり、上に立つ者は部下に対して説明責任を果たし、部下たちが
「もっともだ」と思える雰囲気を作らなければならないだろう。

ところで、この「上意下達」を
“じょういげだつ”と読むものだと思っている方が結構いる。
実は、かく言う私も数年前まで間違えて覚えていた。
正しくは“じょういかたつ”である。

「上意から解脱(げだつ)したい」
というビジネスマンの本心が、図らずも表れた誤読であろうか。