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先日、同業のある社長から面白い話を聞いた。

ある本(残念ながら、タイトルを聞き忘れてしまったのだが)に、
こんな話が紹介されていたそうだ。

「今のティーンエージャーを対象に、夭折した反骨のロックシンガー、
 尾崎豊さんの代表曲を聴いてもらい、その感想をリサーチしたところ、
 多くの若者が“校舎の窓ガラスを割ったりするのは良くないことだ”
 と真面目に答えた」

この調査結果を踏まえて、その本の著者は、

「元来ロックミュージックは、“反体制・反主流・反大人社会”という、
 その当時に生きる若者たちの多くが、自らの内部に抱えて消化できない
 でいる反骨のメッセージを代弁することで彼らの共感を得てきた。

 しかるに当世、日本のティーエージャーの間で流行する歌の歌詞を
 見るにつけ、“反骨”というメッセージは微塵も感じられない。
 それらの楽曲で歌われる世界は、両親や友人たちへの感謝など、
 “ごく身近な他者に対する想い”を歌ったものが多い」

と若者たちが支持する流行り歌の変化について言及をしていたらしい。

この話を教えてくれた社長によれば、
その本には“なぜそのような変化が生じているのか”までは
言及されてはいなかったものの、考えられる理由があるとのこと。
曰く「実践したくても実践できない想いが歌になるから」なのだそうだ。

言われてみれば、確かにそのような傾向があるのかもしれない。
少なくとも、流行り歌、特に若者たちの間で流行する歌には、
その時代時代に生きる彼らの関心事が色濃く反映されているように思う。

そんなことを考えていて、ふと思った。
カラオケで若い部下たちにウケることを目的とするためではなく、
彼らをより深く理解する手づるとするために、
当世の流行歌を覚えることは今どきの上司の“たしなみ”なのかも…。