自宅の郵便受けには様々なチラシが投げ込まれます。

大半は、一瞥すらせずに古紙の束行きとなるので困りものですが、
中には、思わず目を引かれるチラシがあります。

例えば、しばしばポスティングされる不動産会社のチラシ。

“○○駅のマンションにお住まいの方へ
 徒歩5分以内の物件を探しています!”

家を売る気がないにもかかわらず、つい読んでしまいます。
我が家が、このチラシの条件にズバリ“はまる”からでしょう。

さらに、このチラシの中身が興味深い。
代表的な文面は大体以下のような内容です。

“△△県で建設会社を営むAさんご夫婦が
 ○○駅付近のマンションをお探しです。

 Aさんは、ご子息の東京転勤に伴って、
 ご子息のご家族がお住まいになるお部屋と、
 Aさんご夫婦が、週末お孫さんの顔を見るために滞在する
 セカンドハウスとして利用できるお部屋を探しています。”
 
と、なにやらセレブな雰囲気の漂うストーリー。
そんな話があるのか?と思いつつも何となくリアリティを感じる。

そしてチラシの後段には、具体的な部屋の広さやタイプ、
入居希望の時期などの条件が明示され、極めつきは、

“Aさんは、条件に合うお部屋があれば市価より高くても構わない、
 とおっしゃっています”

との注釈とともに、
確かに市価より高い買取希望価格が掲載されています。
もし、少しでも家を手放す気がある住民がこれを読んだら、
グラッと来てしまうであろう、魅力的なチラシに思えます。

今、一般個人宅の訪問販売に携わる営業マンは大変な苦労をしています。
ポスティングにも色々と頭を使っているのでしょう。このチラシには、
効果的なポスティングのヒントが含まれているのかもしれません。