セルビア・モンテネグロからモンテネグロが離脱し、独立国家になった。

私の脳裏に浮かんだのは
「セルビア・モンテネグロというと、バスケットボールが強かったかな?
ナショナルチームはどうなってしまうのだろう?」ということくらい。
旧ユーゴ圏についての知識の無さに自分で自分にあきれつつ、
unison1につられて“米原万里さん”の著書を読みあさっている私には
考えさせられることの多いニュースであった。

日本という国は、民族や国土・国語・宗教などの感覚の乏しい国である。
そんな中で温々と育った私は国家の独立や分裂というニュースを聞いても、
理解できず、ましてや共感などはほど遠い感覚だ。
今回のニュースでもイメージしたのは映画『ターミナル』で、
自国を失ってエアターミナルに閉じこめられた男の哀れで
滑稽な姿くらいなものである。

ただ、国家や民族に対する意識の低さは私だけに限ったことではなく、
一般的な日本人に強い傾向だろう。

グローバルな社会において日本人がまず学ぶべきは、中途半端な外国語でも、
世界の知識でもなく、正しい自国への理解と正しい国語ではないだろうか。

ITによって、再び地球がフラットになりつつある時代の中で強く思う。