【PR】『はじめての管理職100問100答』こちらから購入できます!【PR】

研修講師という仕事には、この仕事ならではの職業病がある。

我が社の複数の講師にも、いくつかの症例が散見される。
代表的な症例を挙げると…

・声が大きくなる
・話がくどくなる
・身振りが大げさになる
・パーソナルエリアが狭くなる
 (会話をする際、やたらと相手の近くに寄る)
・赤ら顔になる
 
いずれも本人が研修を終えて、数時間を経ても症状は軽減されない。
一晩睡眠を取って、やっと普段の本人に戻ることができるようだ。

やっかいなことに、これらの症状に対する自覚症状はほとんどない。
だから、彼らに発現した講師病が猛威をふるうのは、主に周囲に対してだ。
研修直後の講師とお酒を飲みに行くとエライ目に遭う、というのは、
この業界(我が社?)の常識となっている。

とは言え、講師たちにそのような症状が現れるのは、
彼らがどれだけ真剣に受講者たちと向き合ったか?の証でもある。
(というコンセンサスが社内にはある)

研修講師の仕事は、複数の受講者を相手に1人で向き合う仕事だ。
それも長い場合は、1週間ぶっ通しでそのような環境に置かれる。
大きなプレッシャーと闘いながら、常にハイテンションな状態を
保っておくことができなければ、講師の仕事は務まらない。

先に挙げたいくつかの症例は、研修中に引き上げたテンションは
容易には下がらない、ということを物語っている。

講師病を持つ複数の先達を間近に見ていた私としては、
自分に講師病が現れて周囲に迷惑をかけることがないよう、
細心の注意を払ってきたつもりでいた。

ところが最近、家人から気になる忠告を受けた。
「研修が終わって帰ってくると、表情と相づちが大げさすぎ!」
私も発症してしまったようである。