【PR】6月6日(金)に無料セミナーを開催!詳細はこちらをご覧下さい!【PR】

最近、『不機嫌な職場』なる言葉を頻繁に目にする。
同名の新書がベストセラーとなって以来、メディアで
取り上げられる機会が多くなっているのであろう。

この書籍や雑誌記事などを通読する限り、
その組織に属する多くの人が“うちの職場は雰囲気が悪い”と感じる、
そのような職場を『不機嫌な職場』と呼んでいるようだ。

この言葉の持つニュアンスに多くの組織人が共感を寄せているのだと
すれば、それだけ自分の職場を“雰囲気が悪い”と感じている人が
多いということになる。確かに、私たちが出会う少なからぬ組織でも、
この言葉に象徴される不健全な職場を抱えているように感じる。

このような職場が増えている原因を、職場のコミュニケーション不足に
求めるのはたやすい。またそのコミュニケーション不足が、ITへの依存や
業務量の激増、成果主義の浸透や非正規社員の増加、今どきの管理職や
若手社員の特性…などに起因するというメディアの論調もよくわかる。

ただ実際に複数の『不機嫌な職場』に所属する組織人たちと接すると、それらの
他律的な要因だけでは説明できない、ある共通の傾向があることに気づく。
それは、『不機嫌な職場』に属する人はおしなべて『不機嫌である』ということだ。

「不機嫌な職場にいるから不機嫌なのだ!」
そう言われてしまえば身も蓋もないのだが、誤解を恐れず言えば、
不機嫌な職場を嘆く多くの組織人からは、他律要因にまつわる不平や
不満しか聞こえてこないことが多い。

つまり、“このような職場になっているのは、『会社が』『上司が』
『仲間が』『部下が』〜してくれないからだ”という自分以外の誰かに
その原因を求めようとする姿勢が顕著に現れていると感じるのだ。

“希薄な人間関係の上に成り立っているもたれ合いの状態”に甘んじて、
現状を変えることを諦めて、現状を変えることに頭を使わなくなり、
ただただ感情的に満たされず、不機嫌な感情を持って職場に出てくる。
そのようなメンバーが増えれば、職場が不機嫌にならないわけなどない。

自分にとって不機嫌な職場を変えたいなら、まずは自分から。
粘り強く諦めずに、現状の問題と向き合う姿勢こそが肝要だと思う。
私自身、『ご機嫌な職場づくりはご機嫌な自分から』と肝に銘じている。

【PR】『はじめての管理職100問100答』こちらから購入できます!【PR】