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このタイトル、もちろん私の持論ではない。
従業員の半数以上が女性である当社でこんなことを言おうものなら、
「だから男は駄目なんだ!」と責められること請け合いである。

今週号(3/10号)の日経ビジネスの特集は、企業における女性活用の
実態と課題を、首題の刺激的なタイトルで飾った内容であった。
多くの企業で女性活用が喧伝されているもののその実態はお寒い限り、
というのがこの特集記事の主旨である。

過去との比較で言えば、世の企業で働く女性は明らかに増えている。
一般的に外資系に比べ女性の進出が遅れているとされる日本企業でも、
女性の管理職が見かけられるようにもなっている。

ただしかし、である。この記事の中でも紹介されている各社の事例が
示す通り、ほとんどの企業の根っこには男性優位の価値観が存在する。
すなわち、男性“並み”に働く女性を求める旧態然とした価値観である。

誤解を恐れずに言えば、家事や子育てを女性に任せっきりにしてきた
男性経営陣がいる会社では、この価値観は容易に変わるものではない。
そのような会社で働く意欲溢れる女性たちも、否応なくこの価値観に
巻き込まれる。男性“並み”どころか、それ“以上に”自分の労力と
貴重な時間を仕事につぎ込むことになるからである。

この価値観が変わるには、多くの女性が会社で活躍するだけでなく、
多くの男性が家庭に軸足を置いた生活を営み始める必要があると思う。
出産は無理でも、子育てや家事、地域社会とのつながりに活躍する
男性諸氏の存在なくしては、企業の女性活用は進まないだろう。

そして、女性と男性は明らかに異なる性であることも忘れてはならないとも思う。
(男性的な物言いをお許しいただけるなら)女性が子供を産んでくれなければ
人間社会は成り立たないのである。女性が安心して出産できないような社会では、
企業の存続どころか、この国の存続すら危ぶまれると言ったら大げさだろうか。