ユニゾンのENSEMBlog

「人と組織のマネジメント」にユニークな価値を提供し続ける企業
「株式会社ユニゾン」
マネジメント研修を事業のドメインに据える
同社の社長とスタッフたち(ときどき)とで綴るブログです。
頻度はそこそこ、中身は真面目にがモットーです。

セキュリティ

営業スタイル今昔物語

就職前、私は「営業=飛び込み営業」と思っていた。
周囲の人間に飛び込み営業をするようなタイプが多かったので、
いつしかそう思うようになっていたのだろう。

しかし就職し、セキュリティの意識が高くなるなど、環境の変化もあり、
飛び込み営業をする組織が減少していることを知った。
また最近では、採用の際“飛び込み営業なし”と全面に打ち出すほど
営業する側からも飛び込み営業は敬遠されてきたようだ。

営業というと“足で稼ぐ営業”を思い浮かべる私は、
最近の営業スタイルは、自分も含め、おとなしいと感じる。
こんな営業スタイルの変化を「なぜだろう?」と、一人でよく
考えていた。

そんな時、お客様からヒントとなりそうなお話を伺った。

そのお客様曰く、インターネットが普及する前、就職活動のスタートは
今のそれほど楽ではなかった。

資料請求のハガキを何百枚と手書きし、説明会の予約を取るために
けんしょう炎になるほど電話をかけ、情報を得るため、足が棒になる
までOB訪問を繰り返す…そんな就職活動であったとのこと。

それから考えれば、今の29歳頃から後の世代の就職活動は
非常に楽になった。
就職活動に必要なアクションが全て家にいて完了する。
エントリーや資料請求、説明会予約…会社について調べることも
全てパソコン1つあればいいのだ。
会社側からの情報発信に始まり、他の就活者の声をリアルタイムで
見ることができる。
足で情報を取りに行く気にならないのは明らかである。

就職活動は自分を売り込む営業活動である。
この“就職活動”という最初の営業アプローチの変化が、学生の意識、
ひいては若手の営業スタイルの変化に繋がっているのではないかと感じた。

どちらが良い・悪いと言いたいわけではない。
私もインターネット世代であり、飛び込み営業をするのは萎縮してしまう。
しかし、新しい境地を開くためにも、今再び“飛び込み営業”に
トライしてみようかと思う。

職場のショートショート

■IP電話

IP電話を利用している職場が増えてきている。
実際に利用している人たちに話を聞いてみると、
相手の声が多少くぐもった感じに聞こえることがあると言う。

最近IP電話を導入したという職場で総務の仕事をしているAさん。
ある日の昼下がりに、営業課長から内線があった。

営業課長:「Aさん、俺のメシ作ってくれる?」
  Aさん:「は?課長、今なんておっしゃいました?」
営業課長:「だから、俺のメシ作ってくれるか、って
       言ってるんだけど・・・」
  Aさん:「課長、いつも外食じゃないですか!」
営業課長:「は?・・・」

課長のオーダーが「名刺」だったことに、Aさんが気づくのに
それほど時間はかからなかったそうだ。

■職場の怪談

某通信関連のIT企業。
セキュリティシステムのノウハウが高いことでも有名な会社である。
当然、自社のセキュリティ管理にも厳しく、
職場への入退出は専用のIDカードを利用して管理している。

この会社で一人の派遣社員が辞めることになった。
彼女は勤務態度がずば抜けて真面目であったということはないのだが、
契約期間中一日も休まず普通に出勤していたそうだ。

退職にあたって、総務担当者がIDカードの返却を求めると、
彼女は黙り込んでしまった。この会社では、IDカードを紛失した場合は
紛失届を提出した上で、仮のIDカードを発行してもらう。
そうしなければ、職場への入退出はできない(はずだった)。

担当者が「返却は、仮のIDカードでも結構ですよ」と言うと、
彼女はそれも持っていないと答える。担当者は、昨日か今日といった
ごく最近に、彼女がIDカードを紛失したのだろうと想像しながら、
「いつ紛失したのですか?」と尋ねた。
すると、彼女は申し訳なさそうに「半年前・・・」とつぶやいた。

この会社では、彼女がどのように入退出を繰り返していたのか、
総力を挙げて調査しているとのことである。


いずれも友人達の職場で実際にあった話である。
ユニゾンの書籍


『はじめての管理職100問100答』

(株)ユニゾン 堤幸政/河村亜紀 著

明日香出版社

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